熊本の八代~鹿児島の川内間を走る肥薩おれんじ鉄道。
以前、日奈久温泉に行ったときに利用したことがあるものの、1両のみのフ●ミリーマ●トの広告ラッピング列車がなんともうらびれた風情で、ここに観光列車が走ったらきっとすごくいいのになー、とひそかに残念がっていたものです。
そして今年春からついに観光列車、肥薩おれんじ食堂の運行がはじまりました!
肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」ORANGE RESTAURANT EXPRESS
デザインを手掛けたのは、もちろん水戸岡鋭治氏。氏が手がける小さい電車が好きなので、嬉しいです。富士登山電車にもいつか乗ってみたい。
中盤は不知火海沿いを走ります。広い海がどんどん続きます。
木が基調のインテリア。
一日3便、最終便は停車する各駅から名産品などの差し入れがもらえます(他の2便は停車時間が若干長く、駅で名産品マルシェがあるそうです)。八代のトマトジュレ、日奈久温泉駅の日奈久ちくわ、などなど。
道のりの後半から食堂車のコース料理が始まるわけですが、差し入れのひとつ、芦北牛のカレーパン&サーターアンダギーがあとあとこたえてしまい(揺れのせいもあるかも)、料理を全部は食べられなかったのがつくづく心残りなのでした…。ぐっと我慢して、持ち帰っておけばよかった。でもカレーパン、温かくて「今食べて!」と言っているようで、誘惑に勝てなかったのです。食事の途中からはジャズピアノの生演奏も始まって、ほんとうに贅沢な空間でした。
川内駅からは九州新幹線で直帰というプランもありだったのですが、九州新幹線は乗り慣れてるし、せっかくここまできたので鹿児島に一泊することにしました。
在来線で一時間弱、鹿児島中央駅へ。駅からは路面電車もあるけど、てくてく歩き、橋を渡ってしばらく行くと中心街へ。広島と似ています。
次の日はさび感がたまらぬ喫茶ビビアンリーでモーニングのハンバーグサンドセット、それからナガオカケンメイ氏プロデュースのお洒落なビル、マルヤガーデンズにて古書市をのぞいて、ジュンク堂をのぞいて、レトロフトチトセでまた古書をみて。カフェのコーヒーが美味しいと聞いていたのですが、いっぱいだったのであきらめて、友人から教えてもらった喫茶ライムライトへ。
メニュウはコーヒーとケーキのみ。ブレンド「秋味」はすっきりで美味しかったです。
お昼ごはんと、名物しろくまを食べるためにむじゃきへ。
テイクアウトも可。
今までしろくま=練乳味のかきごおり、と思っていたのですが、氷にはさわやかなシロップの味もして、長崎のアイスクリンみたいなやわらかい甘みもあって、本場はちがうなーと思いました。ボリュームがすごくあるんですが、ベタベタした甘さじゃないのでぱくぱくいただけます。
むじゃきを出ると灰がひどくなっていて、傘をさして歩く人も。
洋服屋さんも大変ですね。オープンカフェとか、どうしてるんだろう。
道路に積もった灰はさらさらしていて、踏むとすべって、面白かったです。これが日常となると、やっぱりうんざりするのかもしれないけど…。
帰りは高速バスきりしま号で3時間半。でもまあ、次からはやっぱりJRでさくっと帰りたいかな。