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つのへび日記

こなやぎのブログです。2015年4月から1年間滞在した中国江蘇省・南通市のこと、手仕事、語学、短歌など。

上海你好日記(1)

おでかけ 写真 日記 語学 長文

今月はじめの週末に、2泊3日で中国へ行ってきました!

中国では10月の1~3日は国民の祝日国慶節)とそれ以降も数日、全部で一週間ほど休暇を取るのが普通だそうで、都心の若者が郷里へ帰ったり、反対に地方の家族が総出で都会に観光へ来ていたりと、ちょっと特別なシーズンで、どんなものかとわくわくしながら準備をしました。

今回は在中経験のある父と同行だったので、金曜日の5時きっかりに仕事を終え、6時の新幹線に飛び乗り(といってもいつも結構余裕。さりとてこれ以上早める勇気はありません)、一旦実家へ帰り、土曜日の朝から出発。

 

空港に向かう電車の中からずっと、以前読みかけて放置していた横光利一の長篇「上海」に再挑戦。

 

上海 (岩波文庫)

上海 (岩波文庫)

 

 参木という陰気な男が主人公で、他に材木貿易でひと山当てたい男とか、駐留している西洋人を手玉に取る踊り子とか色々出てくるんですが、参木がなぜかとにかくモテる。社会情勢の描写は物凄く面白いのに、モテの部分がとにかく余計で目ざわり。だけど、以前取り組んだ時よりも話の筋が見えやすく、面白く感じる部分も多い。小説を書くには経験を積んだ後の方がいいなんて誰か(町田康かな?)が言ってたけど、読むにもある程度経験を待ったほうがいいこともある。ただし若い時の方が面白く読める本もあるということで、そのへんのタイミングは誰にも解らないから、若いうちに手を出してみて、つまらなくてもしばらく寝かせてみるというのが正攻法なのかなあ。

 

そんなことを考えつつ、空港着。

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AIR CHINA(中国国際航空)を利用。

機体が小さいからか、揺れが大きくてちょっと怖かったことと、英語アナウンスが聞き取りづらかったことが印象的。(pやkなどの有気音についアクセントがかかってしまうんだと思う)

お昼時だったので、機内食が出ました。

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ロールパンもご飯もついてるという給食ぽさ。

メインのおかずはシーフードのチリソース煮込み。辛さは抑えてあり、食べやすく美味しかったです。

食後に男性添乗員を呼び止め、「请给我一杯咖啡(コーヒー一杯いただけますか)。」と声をかけてみると、にこやかに応じて持ってきてくれました。CAさんの女性は予想通り全体的にややツンデレめでしたが、男性の添乗員が多く、優しかったです。父からはカタカナ発音になってるとからかわれましたが…。

 

福岡からじつに1時間30分で、上海浦东空港に到着。すごくきれいで大きな空港。

ここで私はトイレに荷物(空港で買った手土産(ちなみに福砂屋のカステラ)と、あろうことか機内でもらったばかりの記入済み出入国カード(!)を無造作に入れたビニール袋)を置き忘れるというミスをやらかしたのですが、慌てて戻ると私が出るときに入れちがった中年の女性が手洗い場にいらして「あなた荷物忘れてたでしょう。まだそこの個室にあるわよ。今別の人が入ってるけど、そのあと見てみたら」と話しかけてくれました。丁重にお礼を言って彼女を見送ったあと無事に取り戻しましたが、そのあと並んだ出国ゲートには、彼女と似た顔立ちの老若男女が実に楽しそうに列に並んでいて、そのツアーの旗に書かれた会社名からドイツからの一行(あるいはオーストリアかも?)だということがやっとわかりました。彼女に無事取り戻しました、Danke、と言いたかったので見まわしましたが、別の列に並んだのか、それきり会えませんでした。とりあえず自分とは違う国の人だろうと見当をつけた時に用いるのが英語、というのは会話の目的がスムーズなコミュニケーションである以上、仕方ないことだけど、さっきは知ってる言葉を使うチャンスだったんだなあ、とさみしさを感じました。

 

ともあれ、無事入国しこの日案内してくれるFさんと合流して、一旦ホテルへ。

前日まで雨だったそうですが、「上海に歓迎されてるね」と言われるほどの、文字通り雲ひとつない快晴。結局、滞在中はずっと好天に恵まれました。

 

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【公式】オークラ ガーデンホテル上海 - 花園飯店

フランス租界時代の建物をそのまま使った瀟洒な外観。カッコいい…!

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ロビーも素敵です。オークラ系列で、全館日本語対応OKとのことだったので、滞在客は日本人ばかりだったりするのかな?と思いきや、そうでもなく、よかった(何となく)。

 

荷物を置いて、一休みして、いざ上海の街へ!(続く)