つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

蘇州・無錫に行ってきました(前編)


一昨日から昨日にかけて、留学先が用意してくれた一泊旅行で、蘇州と無錫を観光しました。
この記事では、一日目の蘇州で撮影した写真をメインに紹介します。

同行者は日本語学科の先生一名、交換留学生一名、それに旅行会社のドライバー一名です。
南通から蘇州までは車で一時間半ほど。蘇通大橋(苏通大桥)という両市をつなぐ橋を渡って、長江を越えます。


拙政園

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明代に造られた、広大で美しい庭園です。
他の近辺の庭園とともに『蘇州古典園林』として、世界遺産に登録されています。中国四大名園の一つともいわれているそうです。

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この日はあいにくひどい雨で、しかも平日だったのですが、たくさんの観光客がいました。

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宋代の詩人・陸游による「花如解笑還多事(花もし笑ふを解せばまた事多からん)が懸けられています。反対側(円形窓の左側)には対句「石不能言最可人(石言ふ能はずして最も人に可なり)」が。いつの時代も古典籍は教養のアピールに恰好だったということですね。

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園内には48もの建築物があるのだそうです。その多くの内部に美しい調度品が置かれています。園を作ったのは、かの地出身の王献臣という退職した官吏だそうですが、当時の官職の財力はこれほどだと思うと…すごいですね。

寒山寺


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寒山拾得で有名な寒山が庵を結んだ場所に、後世建てられた寺。
唐代の詩人・張継がこの鐘の音を謳ったということで、鐘楼も人気です。最近の研究では、この寺の鐘の音を詠んでいるとは言えない、とする説が有力なようですが、詩碑もあれば、その他の寒山寺モチーフの詩もずらずらっと展示してある人気スポットです。

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ここも観光客が多かったです。
本殿での参拝者が、ものすごく太くて長い線香を束で買って、まとめて火をつけて供えていたのが印象的でした。次回の記事で詳しく触れたいと思いますが、こちらの仏教はダイナミックでスペクタクルでキンキラキンで、同じ仏教なのにこうも違うのね…と感心しきりです。
あ、ここではあまり写真を撮っていません…。

虎丘

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ここも古くから美観で知られており、蘇州に来たなら外しちゃだめだよというようなところだそうです。

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馬車(ロバ車?)がいました。
この時は若いカップルが御者のおじさんと値段の交渉をしており、うまくまとまったようで、2人を乗せた馬車は林の中へと去って行きました。

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私達は徒歩で石段を上り、点在する建築物を見に行きます。

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「虎丘に遊ぶ」のは風流な余暇の過ごし方だったようで、梅花を楽しむための館、ツツジを愛でるための館など、一間きりの小さい建物がいくつもありました。中の調度品も、やはり美しい。琴が置いてあるところもありました。

一日目の旅程はこれで終了です。

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夜は宿近くのレストランで!

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右奥:底面に穴があいていて、中央に盛ってある具をその穴に詰めて食べる饅頭
右下:かぼちゃを大量のにんにくとともに醤油で煮揚げたもの。
中央:豆腐とカラスガイの肉を塩辛く煮付けたもの。

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上:スズキと酸菜をたっぷりの赤唐辛子とともに煮たもの。この日の料理の中で一番辛かったです。
下:海苔とキノコのスープ。あっさりしてます。

この中では、スズキとかぼちゃが美味しかったです。

続きは次回!