つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

魅惑のマーラータン(麻辣烫)

中華料理はお好きですか?:哲学ニュースnwk

この記事を見て、私も自分の好きな麺類について語りたくなったので、今回はマーラータン(麻辣烫)について書いてみます。ちょうど上記記事には挙がっていなかったようですし(私の見落としだったら、すみません)。

マーラータンのマー(麻)は舌がビリビリしびれる花山椒(花椒)の刺激、ラー(辣)はお馴染みの唐辛子(辣椒)の辛味を表しています(なので、花椒がビリビリ効いているのが本格的な麻婆豆腐ということになります)。
ですから、マーラータンをその字の通りに素直に考えると、相当に辛そうな料理だと推測できるでしょう。

しかし、巷で売っているマーラータンのスタイルは、自分で調味料の量を変えることができるので、辛いのが苦手な方でも大丈夫!そして調味料だけでなく、麺の種類や具材まで好きなように選べるんです。

中国の人にとって、多くの麺類は小吃(スナック、軽食、おやつ)の一つでファーストフードに近い感覚があるので、このマーラータンもデパートのフードコートなど気軽な食事どころでよく目にします。
そういったところでの流れとしては、
「まずトングと容器を取る→セルフでショーケースの中から好きな具材を選ぶ→カウンターに持って行く→お金を払う→出来上がって呼ばれるのを待つ→出来たら取りに行き、好みの味に調える」
細かい差はあるにせよ、基本的にはこんな感じです。

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ショーケースの写真は自分で撮った物がないので、これは百度からの拾い物ですが、こんな感じで野菜、海藻、肉類、豆製品、練り物等のトッピングを選びます。麺もたいていは、平麺、細麺、フォーのような米の麺など複数種類から選べます。

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カウンターに選んだ材料を出します。秤に載せて重さで値段を決める店もあれば、具材の組み合わせで決まるところもあります。

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ここは学食の中に二カ所あるマーラータン売り場の一つですが、奥で茹でているザルの一つ一つに番号札を付けて学生に同じ番号札を持たせるというシステマチックなスタイルです。ちなみにもう一つの売り場は、茹でているお兄さんが覚えてるという人力スタイルを取ってます。今のところ間違われたことはありません。お兄さんすごい。

そして上の写真中央、カウンターにあるのが、トッピングの調味料です。
刻みニンニク、花椒、唐辛子、酢を好みの量だけ出来上がった麺に入れて、完成です!

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こちら(人力スタイルの方)は丼鉢に自分であらかじめ調味料を入れておいて、出来上がりを待ちます。どちらのスタイルも、ちゃんと茹で上げたあとにラーメンのようなスープも入れてくれるので、辛いのが苦手でこれらの調味料を全く使わなくても、味がしない…と言うことは無く、美味しく食べられます!

調理例。

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最初のころ、何を入れて良いかよく分からず殺風景に。えのき茸、豆もやし、湯葉パクチートッピングの平麺です。

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紫芋の餡が入った団子と、油条(揚げパン)。縮れ麺。見えてないけどちゃんと野菜も入れてた…はず。この油条、スープを吸ってめちゃめちゃ美味しいんです。これ以降レギュラーメンバーに。

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やっぱりたくさん具材を入れると華やかですね~。がんもどきみたいな豆製品、ほうれん草なども入れてます。油条やパクチーなど、火を通す必要がない物はちゃんとあと乗せしてくれたり、具材によって投入タイミングをずらしていたりと、中々芸が細かいんです。

値段は、一番下のたくさん入れたのが確か6元(120円)、一番安いときで3.5元とかそんなでした。フードコートのはさすがに10元から15元くらいはしたと思いますが、学食の中でもかなり安いです。

ちなみにマーラータンの発祥はおなじみマーラー味のメッカである四川省ですが、実は中国人でも辛いのが苦手な人は多いので、もしかしたら四川から他の地域に広がるにつれて、こうしたカスタマイズの出来るやり方が定着していったのかなーと思いました。

冒頭のまとめを見ても、まだまだ食べたことのない料理は多いなーと思ったので、いずれは旅行に行ったりもして、他の地域の料理にも色々挑戦したいです!いつか西安に行きたいなー。