つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

テクテク天津旅行記(1)

前回のエントリで少し触れたのですが、中国は先週木曜から土曜の3日間、70回目の抗日記念日ということで連休でした。

で、私はこの夏休みに知り合った天津出身の友人の誘いで、彼女の帰郷にちゃっかり便乗し、4泊5日(うち車中2泊)の旅行を楽しんできました!
なので、今後数回に分けて、天津旅行のことを書いていこうと思っています。

天津と言えば、先月12日に発生した工場の爆発事故が記憶に新しいですよね。この旅行の話は事故前から進めていて、汽車の切符も手配してもらった直後のニュースだったので、本当に行っても大丈夫なのかな?と不安もあったのですが、天津在住の友人の家族や幼なじみから現地の状況を聞き、事故現場と市街地はかなり距離があるから特に問題はないとのことだったので、予定通りの旅を敢行しました。

実際、報道統制の関係で、現地入りする外国人には相当厳しいチェックが入るという噂もあって、せっかく行って足止めされたらどうしようとそちらの方が少し心配だったのですが、それもほとぼりが冷めてのことか、杞憂でした。旅行者のチェックは、別の理由で厳しかったのですが(後述します)。

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寝台車の行きと帰りのチケットです。
パスポート番号と名前の一部が印字されています。
帰りのチケットは北京からのを取ってもらいましたが、今回は北京へは行きませんでした。

一日目(9月2日水曜日)

午後4時、友人の知人の車に乗せてもらって市北部にある南通の駅へ。

早速、駅構内に入るのにもチケットと身分証の照合、身体の金属探知アンド手荷物検査が必要とのこと。

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駅の中から取った入り口の様子。二名の係員で身分証チェックをやっていて、乗客の長い列が出来ています。

いつもはこんなに厳しくはないけど、ユエビンがあるから、と友人。
え?月餅(yue4 bing3)? とアホな反応を(マジで)してしまい、違う違う!と突っ込まれました。
はい、阅兵仪式(yue4 bing1 yi2 shi4)、日本でも報道されて色々な意味で話題になっていたらしき、軍事パレードのことですね。

南通の駅は、首都で軍事パレードを行う北京への直通の汽車も出ているので、こうして警備を強化しているということでした。
普段の駅への出入りでも、手荷物検査と身体の金属探知はやっているようですね。

広い待合いスペースで待つこと一時間ほど。発車の30分前から、検札が始まり、またチケットと身分証のチェックをされてプラットフォームへ向かいます。

私たちの乗る汽車も、北京行きです。

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私たちが乗るのは、行き帰りともに、この硬い寝台の空調付き車両です。

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三段ベッドが左右に付いた、6人でひとつのコンパートメントです。ベッドが狭い!

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通路側に、出し入れできる小さな踏み台があり、中段と上段の人はこれを使って自分の寝台へ上ります。

車内にはお手洗い、洗面台、それから給湯スペースがあり、カップ麺を食べている人が結構いました。(車内販売でも売っていました)

私は友人が買っておいてくれたパンなどを軽く食べました。天津でおいしい朝御飯を食べるから、夜は少なめに!という友人の指南通りに…。

汽車は一つ一つの駅に比較的ゆっくり停まりながら(30分ほど停車することも)、少しずつ北を目指します。22時に消灯。貴重品を入れたショルダーバッグは枕の下に敷いて、そのほかの荷物はベッド下に。一晩中、汽車の係員が巡視しているようで、彼が通路を往復する足音が定期的に聞こえていました。

続きます。