先月旅行した天津についての記事をぽちぽち書いています。
今日で、旅程は完結!です。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
その1からどうぞ。
本日の記事は、
からの続きです。
じつは前回の自由行動の日、昼過ぎにホテルに戻ってしばらくしてから、外は大雨になりました。
戻るのが間に合って良かった!と思ったのもつかの間、全く降り止む気配なしで、結局友人と合流したあとの夕飯への行き帰りで靴がぐずぐずに…(傘は持参してました)。
南通でも雨が降るたび近所の道路が軽く冠水しちゃうのですが、やたら水はけが悪かったり、ムダに傾斜があったりと、中国の舗装技術(さすがに車道のほとんどは舗装はしてあります)には問題がある気がします…。天津の街も、見た目は南通よりずっと美しい道路だけど、やっぱり中国だなー、と妙に感心してしまいました。
そういうわけで、次の日も引き続き雨だったため、チェックアウトの12時ぎりぎりまでそれぞれの自室でくつろぐことに。
あ、朝はいつもの食堂へ行きました。安いし美味しいし、食堂ごと南通に持って帰りたかったなー!
この日の朝食は、一日目と同じ锅巴菜(緑豆平麺のしょっぱいタンメン)、それから紙袋のものは途中の屋台で買ってきた、煎饼果子です。
クレープ状の皮は、小麦粉の生地と全卵を合わせたもの、それにお好み焼きのソースのような醤と唐辛子の辛味を足して具を挟んだものです(辛味は抜いてもらうこともできます)。
もちろん、具は揚げパンです!
天津っ子のおやつとして、今も昔も人気があるそうですが、確かにこの塩気やボリューム感など、麻薬的な魅力がありますね…!ほぼ炭水化物と卵だけでできた雑な(失礼)小吃ですが、やっぱりジャンクな物って根強く愛されますよね。
チェックアウトを済ませてからは、お土産を買うためにタクシーで食品街へ。
食品街はハコモノ施設ですが、中は小さいお店がびっしり並んでいます。名の通りほとんどが特産の食品ですが、人形など工芸品もわずかながらあります。古文化街同様、飴細工を売るおじさんも。とても賑やかなところです。
巨大な麻花(揚げ菓子)を売る店。
細い生地を縒り合わせてあり、プレッツェルをもっと素朴にした食感です。私は好きなので、小さいサイズの麻花がたくさん入ったものを購入。日本でも、長崎など中華街に伝わっていますね。
[訳あり]マファール 麻花 (まあふぁ)林製菓 蘇州 マファール 麻花兒 300g(150g入り×2袋)
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お昼は、また包子!そしてお粥です。この旅で、すっかりアワのお粥が大好きになりました。
私は中国のお米が好きではないので平気ですが、今回同行の友人が以前南通人を連れて同様に何日か案内したところ、三日目あたりで「米が食べたい!野菜が食べたい!」と訴えられたということです…。
確かに、南通では何にでもついてくる青菜の炒め物も、言われてみればこの数日見かけないなとこの時気づきました。
上の写真のナス炒めも醤の味で、全体に塩気がメインの天津料理の味付けですが、過剰な感じはせず、私は今回食べたものは概ねどれも美味しいと思いました。江蘇の甘い味付けも、無論好きですが。
帰りの汽車に乗るのに、ふたたび友人の幼なじみが車で送ってくれることになったので、彼女たちと合流するまで、食品街近くのショッピングモールで時間を潰すことにしました。
雑貨販売と書店併設のブックカフェ、『猫的天空之城』に一時間ほどいました。
本棚を見ていると、気になるものが。
美しい装丁!
川端康成は大江健三郎同様に、ノーベル文学賞受賞者として中国でも知られています。このお店には日本文学の棚があり、翻訳書がずらりと並んでいました。現代ものだともちろん村上春樹と東野圭吾(映像化作品が多いからかかなり人気があります)、変わったところだと松浦弥太郎氏のエッセイなども。
販売用とは別の、閲覧用書棚にちょうど川端康成のシリーズから一冊(しかも私の好きな作品が)あったので、コーヒーを飲みつつ少し読みました。
睡美人=「眠れる美女」ですね。
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このブックカフェは南通に一番近いところでは蘇州にはあるようです。南通にもできないかなー。
午後4時過ぎ、友人の幼なじみたちと合流しました。帰りの汽車まで時間があるので、みんなで餃子を食べに行くことに。
なんでも、友を迎える時は麺類を、送るときには餃子を食べるのが天津人の習慣なのだそうです。やっぱりどこまでも粉もん文化です。
総勢6人で入った餃子やさんは、なんとロボットレストランでした。
東京のどこやらで外国人観光客に人気というロボットレストラン、中国にもあるというのは聞いたことがありましたがまさかこんなところで入れるとは。
餃子はもちろん水餃子!酢と辛味を足していただきます。
一日目の包子同様、ウイキョウ入りのが大変おいしかったです!もう一度食べたい…!
それから駅まで送ってもらってみんなで写真を撮って、お別れしました。
慣れない場所だし、多少のトラブルは覚悟していましたが、いやな気持ちになることもまったくなく、ずっと楽しく過ごせた旅でした。再见,天津!
長くなりすぎて、後半詰め込みがちになってしまいましたが、とりあえず旅行記はこれで完結です。
このあと、中国語の南北差ほかについてのおまけ記事を書こうとも思っていますが、色々他に書きたいこともあるので、後回しにするかもしれません。
長々とお付き合いいただいた方、ありがとうございました!