つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

シーズンオフだけど「見帰りの滝」へ行ってきました。(後篇)

こちらの記事の続きです。

佐賀県唐津地区が誇る(なけなしの)名所の一つ、見帰りの滝。
ことに相知町にとっては、マンホールにしちゃうくらい、これしかない!といっても過言ではないこの町のアイコンだったりします。いや、他にもあるよ!ありますとも……。

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あまりにも見事な滝なので帰り際にも思わず振り返って見てしまう、というのがその名前の由来なのですが、遊歩道とは名ばかりのまあまあハードなぬかるみ道(これは雨上がりなのが原因)を行けど、なかなか滝は見えてきません。

子供のころは毎年のように来ていたところで、遊歩道のルートもまったく変わっていないはずなのに、こんなに長かったっけ? そして、記憶の中の風景より、なんというか…ずっと自然に還って行っているような気がしました。
前日~前々日の風雨で、細い枝がいっぱい落ちているところを踏みしだきながら歩いていたからそう思ったのかもしれません。でも、昔腰かけることができた岩には緑色の苔がふかふかに生えているし、この新緑の季節だから、だけが理由なのか、この緑に包まれた、原始的なたたずまいは。

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そこはかとなく漂う屋久島感…。いや、ジブリ感?

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あとふた月か三月もすれば美しく咲くであろうあじさい。
落花の赤が美しい。

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そしてようやく、滝が見えました。


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これを撮ったのは、滝を見るために作られた長い吊り橋の上ですが、吊り橋のちょうど真ん中に立つと、松の木が重なってきれいに見えませんので、遊歩道寄りで撮っています。
ここから、これまで歩いてきた渓谷側を撮ったのがこちら。

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滝へは、上の写真で見える一番奥のコンクリート歩道の、さらに奥の岩場まで近づくことができます。顔や体に当たる微かなしぶきが気持ちいい!
このころには、晴れ間が見え、日差しが気持ちよくなっていました。
誰もいないのをいいことに、滝を背に、乾いた広い岩に寝そべってみたり、でっかい岩に助走をつけてよじ登ってみたり。

帰りは渓谷を挟んだ反対側、舗装道路のほうを歩いていきます。

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滝の脇には、不動明王。「鯉供養塔」の文字が読めます。夫がさっき食べた鯉こくの鯉を悼んで合掌…。

舗装道路へ上がる前の石段。雨で散った桜の花びらが地面にも、岩肌の苔にもたくさん貼りついていて、きれい。

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この世の中にある大抵のものは大人になると小さく感じるのに、子供のころ遊んでいたときよりも、ずっと大きく険しく感じました。また今度帰国したら、きっと来よう!


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おまけ。でっかいカタツムリのオブジェがそこかしこに。唐津ワンダー。

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