前回の記事でも書いていた、器の展示を見に行ってきました。
今年6月に私たち書肆 清貧の書がイベントをさせてもらったすぺーすNORAで、今日から三日間おこなわれています。
当たり前かもしれませんが、同じ部屋でも展示によって雰囲気が変わりますね!
写真が拙くてすみませんが…
円錐タイプの珈琲ドリッパーは、底が格子だったり、重心を真中からずらすことでサーバーやカップを完全に覆わないようにできていたりと、かわいいだけではなく、使う時のことを考えてあるグッドデザインです。一人分の珈琲を直接カップに淹れるとき、溢れそうでどきどきした経験は誰しもあるはず。。
野点ディスプレイ。このドリッパーも底が楕円で、サーバーの様子が分かる仕組み。カップも茶器風です。お話をうかがっていると、色々な技法で作陶されているわくわくが伝わってきてとても楽しかったです。
タンブラー、蕎麦猪口、湯呑みなど、取っ手のない器。これも、熱伝導が磁器よりゆるやかな陶器を、寒い季節に手のひらで包んで温まりながら飲んでほしいという提案。
好みの器を見つけたあとは、珈琲で休憩。
明日まで、南阿蘇珈琲では市山くじらやさんのカップで珈琲が飲めます。あらかじめ用意されてある数種類から選びます。
一杯目は蕎麦猪口で。きりっとしたドリップコーヒーの色味が映えます。めんつゆじゃないですよ!
両手で持つと、たしかにじんわり温かい。
他の器の様子も見たくて、おかわりにカプチーノを注文。私に合う器ということで、田中さんの見立てで水玉カップ+花縁取りのソーサーを選んでもらいました。
家に帰って、さっそく目止めの儀式。
15センチくらいの平皿。ソーサーとしてディスプレイされていましたがそれぞれ購入OKだったので。パンにもお魚にも相性良さそうです。
豆皿。チェコの国旗みたいで可愛かったので。
米のとぎ汁などでしばらく煮沸することで陶器を頑丈かつ美しく長持ちさせる目止めは、やらなくてもいいという向きもあるようですが、小さい頃に家族で陶器市に出かけたその日の夜に、おばあちゃんやお母さんが台所で大きな鍋でやっていたので、なんとなく、やるものだということになってます(私のなかで)。効用どうこうよりも、ほんとに、家にお迎えする儀式みたいなものかなと、わりとまじめに思ってます。その儀式も、何かを盛り付けて使ってはじめて、完結をみるような気がします。