なんか生命力なくなってるなーと最近感じていた。最近というかここ一、二ヵ月ほど。
自分にとっての生命力はほとんど食欲であり、よりよい物を食べようという欲であり、よりよく料ろうという欲である。
先週からさっぱりお弁当も作れなくなるし(まあそれは、しばらく成功していた朝型生活がまただめになりつつあるというスケジューリングの問題でもあるのだけど)、あーあれ食べたいから作りたい!という心の底からの叫びが最近あまり聞こえないのだ。
これじゃいかん、と思ったので私はスーパーでかたまり肉を手に取った。ゆうべのこと。
平民さんの塩豚もいい、飯島奈美さん流カレーもいい、でも今回はチャーシューにします。
高山なおみさんレシピの、八角等風味豊かなさっぱり風はこのあいだ作ったので、甘辛がっつりのケンタロウ流で。
たっぷりの湯を沸かす、レシピではそのままだけどタコ糸でぐるぐる縛る、レシピ通りにしょうが青ネギにんにくを入れる、レシピにないけど日本酒を注ぐ…
一時間強茹でたら取り出して、しょうゆとはちみつとにんにくすりおろし(ケンタロウここにあり!)の漬けだれを絡めて焼きつける。
レシピにないけど、取れたスウプには豆乳を足して醤油等で調味しておうどんにする。にらを足して朝のスウプにもする。
(ケンタロウは茹で汁どうしてるんだろう?)
かたまり肉の調理で征服感と達成感と美味しい食事を得て活力を取り戻す療法、効け!

- 作者: ケンタロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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無人島にはこれ一冊持っていけばオッケーだと思われるレジェンドオブ料理本。
(ただしその島に生姜とニンニクが自生しており難破した貨物船からオイスターソースが漂着してたらの話ですが)
がっつり丼系から気の利いた小鉢的な一品まである、意外な細やかさが本書のキモです。