つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

2014年5月の読書メーター/ダン・アリエリー、黒田龍之助

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1208ページ
ナイス数:12ナイス

ぼくたちの外国語学部ぼくたちの外国語学部感想
寂寥の読後感。黒田先生の多くの著書の、色んな言語の楽しいとこダイジェスト!なユーモア全開のテイストとは違い、外国語を大学の専門学部で学ぶとはどういうことか、を5人の学生を挙げて紹介したエッセイ。ゼミを持つ先生にもそう多くはいないかもしれないけれど、それを望む学生がいるのなら、こういう教師も大学にいていいんじゃないかなと思う。5人の学生はみんなタイプが違っていて、それぞれのやり方で黒田先生を慕っている。一人すごく読んでいていらいらする子がいたんだけど、きっと同族嫌悪、自分に一番近いんだろうなと思った。

読了日:5月31日 著者:黒田龍之助


不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
前著『予想どおりに不合理』がすこぶる面白かったのでつづけて読んだ。お気に入りだった「イケア効果」に1章割いてある。前著同様、実験ベースに日々の何気ない人間の行動を検証しているのだけど、より日常生活や人間関係に応用しやすいテーマを取り上げている。基礎編が終わった後の応用編といったところ。実験の様子ひとつにも被験者の反応や彼らのパーソナリティにもいくらか言及されているので、堅苦しいレポートにはならず、1章1章は軽めのエッセイとしてすら読めてしまう。すごく面白かった。
読了日:5月18日 著者:ダン・アリエリー


予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
行動経済学に興味がでてきて、単行本のときに良く売れてたなーと思い出したのがこの本。コンテンツそのものもだけど、原文でも読んでみたくなるような軽妙でユニークな文章がとてもよかった!いかに日々の自分たちの選択が見せかけの恣意性を備えたものであるか、というようなことが数々の実験によって明示されていて、笑うに笑えない、だけど笑える、そんな良書だった。イケア効果のネーミングがお気に入り。
読了日:5月5日 著者:ダンアリエリー

読書メーター

 

以下、いま読みさしの本や積読本(のうち特にすぐ読みたい本)。

 

随筆集 地を泳ぐ (平凡社ライブラリー)

随筆集 地を泳ぐ (平凡社ライブラリー)

 

 

君主論 新訳 (中公文庫)

君主論 新訳 (中公文庫)

 

 

ドイツ語のしくみ

ドイツ語のしくみ

 

 

完訳・エリア随筆 I

完訳・エリア随筆 I