つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

目標の置きどころについて

そうこうするうちに、年初に立てた目標を振り返る時期になった。

じつは私の今年の目標は「社労士試験に合格すること」、ではなかった。
私にとって社労士は「大人になってやっと見つけた将来の夢」だった。
30を過ぎて今の会社に派遣社員で入って、そのうち正規登用された後も、未だに「私って『将来』何になるんだろう」と漠然と感じていたから、初めて「社労士を目指す」という選択肢が私の中に落ちてきたとき、パズルのピースがしっくりはまったような感覚がした。

「社労士になること」ですら通過点かもしれないので、試験に合格することはマイルストーンの一番初めであって、目標として大書するのは少し違うと思った。
とはいえ、まったく言葉で意識付けしなかったわけではない。

たとえばこれは「使用目的を明らかにするための宣言」。

このロルバーンダイアリーの中に、毎年そうしている通りに「やりたいことリスト」を作ったが、そこに書いたもので本件にまつわる「目標」は以下のふたつだけ。

  • 年間800時間以上社労士試験の勉強をする
  • 社労士24ブログに合格体験記を寄稿する

何のことはない、「合格」を意識したくなかったからわざとピントをぼかしたのだろうと言われればそれまでである。
しかし結果、これらはちゃんと達成できたし、合格もできた。だからこれでよかったのだと思っている。

クリアしたい課題はあるけど仰々しく目指すのは何だか気恥ずかしいとか、達成できないと悲しくなるから言語化したくないとか、会社で目標がどうのこうの言われるのにプライベートまで目標設定なんてうんざりだ、とか、いろんな事情で目標から目をそむけたくなる時はあるとおもう。
そんな時、直視しなくても何となく自分が正しく進めるようなところに目標を置いてみるのもいいんじゃないかと思っている。意識してもしなくても、体の向きはまちがってないな、と思える程度の、近くも遠くもない場所に。

今週のお題「今年の目標どうだった?」