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つのへび日記

こなやぎのブログです。2015年4月から1年間滞在した中国江蘇省・南通市のこと、手仕事、語学、短歌など。

2014年10月の読書メーター/横光利一、W・サローヤン、菅啓次郎ほか

感想メモ 本紹介 読書メーター 語学 古本

2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1026ページ
ナイス数:13ナイス

上海 (岩波文庫)上海 (岩波文庫)感想
参木がなんでこんなにモテるのかさっぱり解らない、陰気ないちご100%みたいなストーリーだった。経済小説としては結構面白く読めるのに、本来読者を引き付けておくための恋愛要素がむしろ足を引っ張っているという点において希有な小説。昔読みさしてそのままだったのを、上海旅行をきっかけに再読、無事読み終えたのは上海バンドの夜景から一日経った泰州のホテルの中だった。円環のような終わり方はすこし好み。
読了日:10月5日 著者:横光利一


パパ・ユーアクレイジー (新潮文庫)パパ・ユーアクレイジー (新潮文庫)感想
最初は読みにくいなーと思っていた翻訳上のある特徴も、だんだん気にならなくなってくるほど面白い。そしてその特徴も、意図的なものだったのか!と、あとがきを読んで納得。話し言葉の助詞抜きなどは特に、自然な口語訳にすら思えてしまった。彼らの文字通りの言葉遊び(押韻ゲームや、スペル替えゲームなど)がとても楽しく、ジュブナイルのようであり、家族小説のようであり、ロードムービー的でもあり、なるほど確かにこれはお父さんの料理の本でもある。原書を読んでみたくて一通り探したけど、簡単には手に入らなさそうで残念。
読了日:10月11日 著者:ウィリアムサローヤン


ホノルル、ブラジル―熱帯作文集ホノルル、ブラジル―熱帯作文集感想
久しぶりに日がな一日費やして一冊を読み終えてしまった。達成感と同時にたくさん取りこぼしてしまったような不安が残るので、また近いうちに再読するとおもう。こんなに多くの具体的情報や新しい知見をもたらし、しかも詩的でうつくしい文章というのを他に知らなくて、ちょっと困惑さえしている。今まで一度も行きたいと思ったことがなく、自分にとっては年末年始の芸能人のリゾートでしかなかったハワイに、生まれて初めて心を動かされてしまった。読んでいると辛いものが食べたくなる。
読了日:10月13日 著者:管啓次郎


「ネイティブ発音」科学的上達法 おどろきのストレッチ式発声術 (ブルーバックス)「ネイティブ発音」科学的上達法 おどろきのストレッチ式発声術 (ブルーバックス)感想
「発話には(最終的には)思いが大事」と言いながら、こういうシステマティックな指南書はとてもありがたい。新書のボリュームでありながら、母音の舌の位置や口の形はもちろん、省略する子音の取捨選択、tの分類など大事な部分のみを丁寧に解説してあるので、コスパが良い(といってもこの手の類書については良く知らないので、比較しようもないが)。これらの要点は、本書で扱われている英語だけじゃなく、有無気音や母音の微妙な使い分けが難しい中国語や、子音ばかりのスラブ言語にも応用できそう。読んだこと、ちゃんと血肉にしなくては。
読了日:10月25日 著者:藤田佳信

読書メーター

 

上海日記もまだ書き終わってないけれど、月が新しくなったので忘れないうちにまとめました。いつもより多く読書できたのは、週に1度の中国語講座が約1ヵ月間おやすみだった(正確には、前期と後期のブランクがあった)ことや、健康だったことや、職場の昼休みに休憩室を使わずに外食していたことなどが、考えられます。

やりたいこと、やってること、色々あるからこれくらいが限度かなとも思うし、十分かな。質のいい本を、自分の吸収速度に応じたペースで読めれば満足です。たとえそのペースと蔵書量と平均余命とのあいだに上手く見積もりが取れなさそうだとしても…。

 

あと、今月から読了日を古い順にまとめてみました。今までその機能をしらなくてデフォルトでやってたけど、こっちのが自然な感じ。自然かどうかはわたしにしか解らないけど、まあいいのです。