つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

変わっていくことのたのしさについて

数学者、石井志保子さんのインタビューを先日読んだ。

dot.asahi.com

とても面白かったので上記リンクからぜひ全文読んで頂きたいが、私が特に感銘を受けたのがこの部分。

大学院では代数幾何ばかりやっていました。なんか自分自身が変わっていくのが面白かった。下宿先で朝起きてご飯を食べて研究し始め、それで夜にお風呂の中で朝起きたときの自分と違っているような気がしました。

自身が変容すること、それを感じることの喜びやたのしさ。
何かを学ぶ人から、他人がどうやっても奪えないものがあるとすればこれだと思う。

pha.hateblo.jp

年末年始期間中にphaさんのブログで『エロティック×アナボリック』を知って、今まで出ている3巻を買って読んでまんまと影響を受けて、食事のPFCバランスを考えながら筋トレに励みはじめて3週間になろうとしている。

まず、食事のPFCバランスを考えるにあたっては、あすけんの有料プランのひとつである「あす筋ボディメイクコース」に1ヶ月だけ加入した。
1ヶ月という期限を決めたのは、あくまで自分にとっての「無理なく持続可能な3食」を探すことが目的で、あすけんを続けることそれ自体を目的にしないためだ。
「無理なく持続可能な」というのは、金銭的にも、ライフサイクル的にもという意味で、冷凍食品、加工食品、中食などの積極的な活用をいとわない、ということを意味する。
それを見つけたら、あとはただ実行するだけだ。
(固まりつつあるので、いずれ近いうちこれについても詳しく書きたい)

次に筋トレである。
年単位でずっとやってはいたのだが、昨年11月、新型コロナに罹患する少し前からサボり気味になっていたため、社会復帰する頃にはすっかり体がなまってたるんでしまった。
今は週5くらいであちこち部位を変えながらトレーニングをしていて、それに加え、ウォーキングをするなどして週の半分くらいは8000歩以上歩く日を作っている。

中断する前の半年間ほどは、Youtubeなどでの筋トレを手ぬるく感じるようになって『プリズナー・トレーニング』を元にスケジュールを組んで黙々と回数・セット数をこなすメニューを続けていたが、今はその日の気分で動画も観るし、特にこれと決めてはいない。
その代わり、やった内容や量(時間・回数)などは毎日記録するようにして、「胸、背中、お尻、腹筋など毎日部位を変えて鍛えること」「負荷を上げていくこと」の2点には気を付けている。
以前は楽にできていた5分動画などで苦しんでいると失ったもの(筋肉)の大きさを感じるが、みずから手放したものは自力で獲得しなおすしかないのだ。

そのようにして日々を過ごしていくと、自分が変わっていくのが文字通り目に見えて分かる。
お尻が大きく丸くなる。背中が引き締まってくる。腹筋がうっすら割れてくる。大胸筋が張り出してくる。
他の人の目からは確認できないような、見えない部位の微細な変化でも、私がちゃんと知っている。

courrier.jp

Duolingoという語学学習アプリも10年弱ずっとやっていて、ここ1年ほどは『ペリーヌ物語』の影響でフランス語をやっている。
上の記事中にも紹介されている「Match madness」という単語合わせゲームがアプリ内にあって、レベルが進むにつれて制限時間内にマッチさせる単語のペアが増えて行く。
最終レベルであるLv.9は制限時間1:45で160組の英仏単語ペアを完成させねばならず、どうしてもこの最後のレベルだけが長らくクリアできなかった。

しかし、毎週取り組むうちに、ついにクリアできたのだ。
そしていちどクリアできると、何回かに1回はかならず成功するようになった。
(まだお手付きが多くて、毎回とは言えないのが口惜しいところだが)

そのようにして、他ならない自分自身が変わることを私は楽しんでいるし、変わり続けることを望んでいる。
だけどそれは「成長」とか「上昇」を望むこととは必ずしも一致しない。
ただ変わっていくこと。
それを認め、楽しめればそれだけでよくて、それ以上のものは人から求められる義理も、他人に求める筋合いもないのだろう。
そんな気持ちで2023年を過ごしていきたいと思う。

特別お題「2023年にやりたいこと

2022年の良かったもの・こと

年の瀬恒例の「買ってよかったもの」エントリを書きたいが、正直それを挙げられるほど物を買わなかった一年だったな……と考えているあいだに年が明けてしまった。

よかったもの

・フランスラックスのポニーテールチューブ

前年の「買ってよかった」でTwitterの相互の方が挙げていらしたもの。
今は品切れ中だろうか、Amazonの選択肢からは消えているけれど、私はベージュ×8本セットの物を購入した。
しっかりまとまるうえに、髪が絡まりにくいという評判に惹かれたが、大正解だった。

きっちりまとめても引っ張られる感じがしないので頭が痛くならないし、解く時もするっとほどけて快適。
おまけにデザインもかわいい。
私は髪が太くてコシがあり、毛量も多いタイプなので一般的なヘアゴムだと消耗が早かったのだが、
こちらは2~3本をローテーションで毎日使って、今のところ半年経っても1本もへたれていない。
普通のヘアゴムの3~4倍ほどの値段はするが、長持ちするし使用時のストレスも皆無なので、コストパフォーマンスはかなり良いと思う。
とても良かったので、髪質が似ている妹にも買った。

NINA RICCIの晴雨兼用折りたたみ傘

ちょっと探したけど同じものが見当たらなかったので、画像は省略。

それまで使っていた別ブランドの傘があちこち不具合が出てきたため、耐用年数(3年)までは頑張って使い、後継を探すことにしたのが9月。
12000円の傘が一般的な耐用年数しか持たなかったことがショックだったので、最初は低予算で探していた。
しかし、ロフト1階に売っているペラペラの傘(骨が5本しかない日傘を私は去年初めて見たけど、けっこうあるんですね)を開いたり閉じたりするうちにすっかり嫌になり、もういいや、前使っていたのと同じ値段までなら出すぞ、と覚悟を決めて大丸に行ったところ、ちょうど夏の売れ残りのワゴンセールをやっていて、図らずも前の傘の半額以下(5500円)で素敵な傘が買えてしまった。

上品な刺繍のふちどりがあって、薄いブルーの無地で、もちろん遮光もUV対策もちゃんとしていて、折り畳みでは大きめな方で、しかし一番気に入っているのは骨が8本あるところ。
傘(特に晴雨兼用傘)を買うなら9月の百貨店に行くべしと学んだことも含め、良い買い物だった。

・ステンレスの排水栓カゴ

備え付けのプラスチック製だとすぐに水カビやぬめりが発生して本当に嫌だったのだが、
同じサイズのステンレスのものを探して取り換えたところ、すごく掃除が楽になった。
たとえばこんな感じのもの。

プラからステンレスに替えるだけでこんなに違うのなら、もっと早く買えばよかった。
賃貸なので、元のプラカゴは原状回復できるように取っておいてある。

ふるさと納税 富士吉田市の強炭酸水

一口飲んで「いい水だ!」ってすぐ分かるほどすっと入ってくる軟水。
なので、強炭酸ながら割り材でもそのままでもすごく飲みやすい。

ちなみに製造は「スワンサイダー」で有名な友枡飲料の富士吉田工場。
友枡飲料は元々佐賀のメーカーで、同社製品は佐賀県小城市の返礼品でも受け取ることが可能。
5000円で35本もらえるのは嬉しいけど、かなりの重量になるのでもう少し少なめか小分けでもいいな……。

・紅はるか(さつまいも)

こちらは買ったものではなくて、カタログギフトでもらった。
たぶん紅はるかは初めて食べた。甘くてねっとりしていてすごく美味しかった。ほとんどすべて焼き芋にした。
直接リピート注文したいくらいだけど、カタログには千葉県産か茨城県産としか載っていなくて、詳細分からず。

よかったこと

・書きたかった長編ブログ記事が書けた

kn.hatenablog.jp
kn.hatenablog.jp

特にパディントンのことは数年来書きたいと思っていたので、形に出来てよかった。
原書を通読して何年か経つし、当時は難しくて雰囲気で読み飛ばした箇所も少なくなかったと思うので、改めて読む時間を作りたい(とずっと思っている……)。

はてなブログの日記本に収録してもらえた

note.com
blog.hatenablog.com

こちらのイベントで配布する冊子に収録する日記を募集、という告知を見て、自分のブログを確認したところ、1件だけ応募要項を満たすものがあり、URLをぴっと貼ってさくっと応募したら、ありがたいことに採用していただいた。
これがその日記。
kn.hatenablog.jp

イベント自体には行くことはできなかったが、後日PDFで頂いたので少しずつ他の方のも読んでいるけれど、PDFにはスターを付けられないからやきもきするよね…!
やっぱり紙で入手したかったなー。

・新型コロナに罹患したけど治った

kn.hatenablog.jp
社会復帰してからもしばらくは疲れやすくて、後遺症の倦怠感か…?と思っていたけれど、単に体力が落ちていただけのようで、日中はたくさん歩く、夜は湯船でしっかり温まるということを繰り返していたら徐々に元通りになった。
この年末年始から本格的に筋トレも再開した。健康って素晴らしいなと実感する日々。

・仕事が充実していた

夏ごろに会社の偉い人たちに文章を読んでもらったりお話ししたりする機会があって(いわゆる昇格試験というもの)、その時に話の流れから一般職→総合職への転換を打診され、そういうことになった。
お給料がしっかりめに上がったのはやっぱり嬉しいですね。

なんだかんだ言って、私はスキルを磨いたりひらめきを実践したり、それで自分や周りを良くしたりすることが大好きなので、働くことが向いているんだと思うし、向いていることなら変に斜に構えず、大いにやるべきなんだと思う。
ただ、何事もガーッとのめり込んだ後でどっと疲れが出るタイプなので、そのあたりは上手に自分を操縦していかなければ。

以上です。
今年もよろしくお願いいたします。

※2021年の「買ってよかった」はこちら。
kn.hatenablog.jp

特別お題「わたしの2022年

新型コロナウイルス罹患記(第8波)

はじめに

前のエントリでも触れたが、先月下旬に新型コロナウイルスに罹患してしまったので、発症から治癒までのログをまとめておこうと思う。

30代後半の女。ワクチンは4回接種済み(ファファモファ)。
4回目のワクチンは罹患する2~3週間前に打っていた。基礎疾患と喫煙習慣はともに無し。
コロナ禍以前に時々ひいていた季節性の風邪は、だいたい喉から来るタイプ(忙しいと水分補給を忘れがちになるためか)。

上記含め、たいていの不調は葛根湯と市販薬と食事で治っていたし、インフルエンザは小学生の頃以来かかったことがなく毎年予防接種も受けないほどなので、ここまでしっかり寝込んだのは四半世紀ぶりだった。

個人的な振り返りとして面白いかなと思ってまとめることにしたが、誰かの参考になれば。

時系列順のログ

2022/11/20(日)1日目

一番最初に「あれ?」と思ったのは、早朝、あるべきお通じがなかったとき(いきなりビロウな話ですみません)。
便秘ぎみになるPMS期にはまだ少し早いし、昨日食べた量がいつもより少ないとも思わなかったので、何だか身体の代謝が落ちてるな、と気になった。*1

少しPC作業をするものの、途中でやる気がなくなって思ったほどはかどらず。
遅めの朝風呂。
お風呂上りのぽかぽかした感じが、心なしかいつもより早く引いていくような気がする。
しかし寒くなってきたからそんなものかもしれないと、深くは考えず。

お昼ご飯にカレー。そんなに多い量ではなかったけど、胃がずっしり重くて不快感がある。
額にいくつか吹き出物もできていたため、前週の誕生日あたりにケーキ等の脂質を多めに取ったから、それが肌や胃に出ているのかもな、と思いながらも検温。
36.9。平熱は36℃台前半なので、少し高めだなと気になる。

そのあとほどなくして37.0、37.2といわゆる「微熱」になった。
この時は微熱以外の症状は何もなかったので、新型コロナだとはまったく思っていなかった。
9月後半からずっと仕事が忙しく、特に10月はほぼ毎日残業していたので、少し落ち着いた今になってその疲れが出たのかな、などと考えていた。
午後以降安静にして、葛根湯、総合感冒薬、解熱剤など色々使ってみるものの、熱はずっと37.0付近に居座って動かない。

2022/11/21(月)2日目

熱を下げるためにうんと厚着して寝たが、ほとんど発汗せず。
起床時36.9。
きわどいところなので少し悩んだが、平熱というには無理があるので大事を取って今日一日は休み、翌日を在宅勤務にして祝日明けから出勤させてもらおうと決める。
ただ、PCや仕事道具は会社にあるので、早朝の人の少ない時間にこっそり取りに行くことにした。
会社から以前もらっていた抗原検査キットがまだ1つ家にあったので、念のために外出前に使い、陰性を確認。

定時より1時間強早い、人がまばらな会社に到着。
さきほど使った分で手持ちの抗原検査キットがなくなったので、出勤していた総務部の社員に声をかけて念のためもらっておく。*2
自分の部署にはまだ誰も来ていなかったので、PC他、1日分の在宅勤務に最低限必要な物を取り急ぎまとめて、時差出勤で1時間早く来ることになっている上長に直接シフト変更のことのみ話してから帰ろうと思い、彼の出勤を待つ。
が、時間を過ぎたのに上長が来ない。スマホから会社のメールを確認したところ、上長から部内宛てに「配偶者が発熱したので病院へ連れていき、自分もAM休みにして検査を受ける」と一斉メールが入っていた。
この時点で少し嫌な予感がした。

すぐに会社を出て、帰宅の道すがら「疲れが出たからか昨日から微熱が続くので、大事を取って祝日明けまで欠勤+在宅勤務します」とメールで連絡したところ、上長からの返信で、週末のあいだに部内に1人陽性者が出たことを知る。
これはちょっとまずいかもしれない、とちらりと頭によぎったものの、今のところ微熱以外の症状はない。
自分の行動履歴や症状(コロナ=高熱やのどの痛みというイメージがあった)を考えても、その可能性は低いだろうともまだ思っていたので、仕事上のやりとりの頻度が高い同僚2人にも上長宛てと同じ内容で連絡を入れた。

午前中はうとうとしながら過ごす。
PCは持ち帰ったが今日は休みにしたので起動させず、最低限送らないといけないメールだけをスマホから送る。
熱は変わらず、36.6~37.2あたりを推移。

この日、私を含めて部署内の5名ほどが発熱等の理由で欠勤していたらしく、社内は大騒ぎになっていたらしい。
すぐに部署全員PCR検査を受けるようにと指示があり、午後受けに行った。結果は翌日AM判明予定。

勤労感謝の日は両親の記念日で、それも今年は節目の年であるので、彼らは小さな催し物を企画していた。
私もそれを手伝うことになっていて、本来なら明日の夕方から帰省することになっていたのだが、それどころではなくなってしまった。
母に今の職場の状況、自分の状態を告げ、帰省キャンセルの連絡を入れた。

19時頃になって、のどの痛み、関節痛などが出始める。
この期に及んで、ただの風邪かもしれないと思い込むこともまだできたが、ここまで感染症に気を付けた日々を送っていて、それでもこういう症状の不調が出るということは、これはもう「そういうこと」なのかもしれないな、とも考えていた。

2022/11/22(火)3日目

AM2時すぎ、とんでもなく喉が痛くて目が覚める。
ほどなくして、背骨に太いつららを差し込まれたような強烈な悪寒。
熱を測ると37.7。
この時点で、ああ、これはもうコロナだなと覚悟した。

解熱鎮痛剤を投入してしばらくすると、悪寒も喉の痛みも治まりお腹が空いてきたので、夜中だがミニうどんを食べる。
たまたま兆候があらわれる前日に、あったら便利かと思いマグカップで食べられるインスタント麺を複数買い込んでいたのが奏功した。

解熱剤→36℃台後半→悪寒→37.9→解熱剤、と明け方まで繰り返していて、再入眠のタイミングを逃してしまった。
朝8時にはまた36℃台に戻っていたため、予定通り午前中の在宅勤務へ。
2時からずっと起きていたのに、不思議と眠くならなかった。
正午前に検査結果が判明。やはり陽性。
すでにこれだけ症状が出ているので、そらそうだろうよ、という感じで何の感慨もなかった。
勤務内容の報告メールとともに、上長へ報告。

もともと帰省するつもりでPMは有給休暇を取っていたので、それをそのまま使って午後をやり過ごす。
同じく帰省予定だった妹に現状を告げると、何か送ってくれるとのこと。
親切にはありがたく甘えて、ちょうどAmazonでタイムセールだったスムージー*3をリクエストした。
近所の同僚がほしいものをドアノブにかけてくれるというので、シャーベット系のアイスなどをリクエストしたら、夕方チョコ系のお菓子、和菓子、ジュースなど色々と持ってきてくれた。


冷凍ご飯のストックも作ったばかりで、レトルトのおかゆなども十分あり、たまたま主食類は豊富にあったのは良かった。

夕方、スマホから社用メールを確認すると、上長からメールが入っていた。
人事部から指示があり、私は日曜まで自宅待機。その時点で症状が軽快していれば、翌日の月曜日から出社してよい、とのこと。
検査の陰性/陽性だってもちろん絶対ではないけれど、それにしたても今の運用はすごく主観的でファジィなんだなあと思った。

夜、サクレを1つ食べる。喉の痛みにひんやりして気持ちがいい。
少し落ち着き、心と頭に若干の余裕が出来たので、海外法人の現地スタッフがくれたLINEへ返信。
他の同僚の状況なども含めて簡単に近況報告をする。
英語がaffirmativeな構造の言語だからなのか、はたまた非母語話者ゆえの拙さのせいだろうか、彼女はいつも力強くて肯定的な言葉遣いをする。
この日も「I know u will get better soon」の文字に、心が少し上向きになった。

2022/11/23(水)4日目

AM3時すぎ、喉の痛みとひどい咳で目が覚める。
熱を測ってみると意外にも36.8だったが、そのまま起きていると明け方には38.3℃まで上昇。解熱鎮痛剤。

体温、症状、気分の良しあし、どれをとってもことごとく変動し定まらず不安。
今のような状態からきちんと治った人の、その過程を見て安心したいと思い、noteなどでコロナ療養の記事を検索する。
最初は「無症状陽性。コロナ療養という名のひきこもり♡」みたいなのしか検索上位に来なくて腹が立ったが、めげずに地道に探したところ、4日目あたりからだいぶ楽になったと言っている人がいて、それならもう少し辛抱しようという気になる。

AM7時半ごろ、ふと今着ている重ね着を「暑い」と感じ、ちょっと気分が良くなっていることに気付き、今のうちに入浴することにする。
身体が動くうちにたまった洗濯物も片付けることに。
お風呂から上がって洗濯機を回しながら、ふと音楽でもかけるかという気持ちになり、根拠はないけれど、もう大丈夫、これ以上はひどくならない、というような気がした。

日曜以来「使う食器を洗う」以外の家事をろくろく出来なかったのだが、この日は洗濯物を干すという偉業を達成したのが嬉しく、そのまま調子に乗って床を掃除したり、腹筋ローラーを少し使ったりなどした。

音楽に合わせて歌おうとしたとき、喉がかなり狭くなって声が出せなくなっていることに気付く。特に高音域はかすれて全然出ない。

AM10時半ごろ検温。また37.5まで戻っており、うんざりする。*4
ここ二日というもの、悪寒→発熱→解熱剤→平熱→悪寒→発熱…とまあまあ短いスパンでループしている。永久機関が完成しちまったなァ!?*5

喉がとにかく痛い。水分のないものを摂る気がしない。
昼は冷凍うどんを調理して食べたが、喉が狭くなりすぎていて、うどんの欠片が喉に引っかかって途中で戻ってきてしまった。
(うどんに限らず、錠剤、ご飯粒などの大きさのある食べ物が途中で引っかかり嚥下できないため、この時あたりからもっぱらヨーグルト、ジュース、果物ゼリーなどばかりを食べていた。)

咽頭痛対策として、以前使ったことがある板藍のど飴*6を注文。
また、Twitter検索で効果ありと知った「のどぬーるスプレー ナイテクト」も買ってきてもらった。
午後には妹からのスムージーを受領。2ダースも送ってくれた。

夜、サッカーW杯グループリーグ初戦。
本当ならばAbemaで観戦する予定だったが、もうそんな気分でも状態でもなくなってしまった。
のどぬーるスプレー+ぬれマスクを試し、のど飴をなめながら就寝。*7
よその部屋、あるいは隣のマンションだろうか、近所で歓声が上がるので、そのたびについTwitterで戦況を確認してしまう。

2022/11/24(木)5日目

喉の痛みで起床。地球の重力が突然増したように体がずっしり重く、上体を起こせない。
あーこれはまた熱が上がったかな、と思って測ったら36.9で、噓でしょ…と思わず声が出た。
どうやらこれがコロナの「倦怠感」というやつらしい。
ベッドから出る気力すらわかず、この状態で仕事は無理と判断してAM休みにさせてもらう。*8
昼までに一度37.5まで熱が上がり、解熱剤を投与。

午後から在宅勤務。
上長と、やりとりの頻度が高い同僚にはあらかじめ、咽頭痛で声が出ないから電話は厳しいと伝えておいたが、取引先や他の支店からかかってくる分については出ないわけにはいかない。
5分刻みでPCのタイマーをセットし、タイマーが鳴るごとにスポーツドリンクをお湯で割ったものをちびちび飲んで喉を潤しつつ、のど飴、のどぬーるスプレーを適宜使いながら対応。

1時間くらい仕事をしたところで不意に、あれ?何だかすごく体調がいいかも?と気づく。
喉がそんなに狭くない。大きめの錠剤(サプリ)が楽に嚥下できる。
ずっとスポドリとのどぬーるスプレーとのど飴をキメているからかもしれないが、それにしてもちゃんと効いている。
熱を測ると、36.9。体がとにかく重かった朝と同じ体温なのに、気分も体調も全然違う。
勤務終了時の上長への報告メールには、明日はフルタイムで勤務できそうです、と書いた。

Amazonから板藍のど飴が届く。*9
夕食後検温。36.6。この5日間で一番低い数値が出た。
喉は前ほどでもないといっても、相変わらず嚥下しそこねたご飯粒が引っかかったりする。
しかし、とにかく米飯を食べようという程度にまで食欲が戻った。

夕方に同僚が持ってきてくれた食べ物の中にプリンがあったのでいただく。
上に生クリーム、下にカラメルが入っているタイプのプリンで、これだけまとまった質量の脂質と糖分が口の中に入ってきたのが久しぶりだったためか、強烈な美味しさに少し涙が出た。
最初期のころ買ってきてもらったチョコレート菓子は、咽頭痛がひどくなったせいで食べる気が起こらなくなったため、まだ手を付けていない。カスタードと生クリームでこれなのだから、チョコレートなんて食べると一体どうなってしまうんだろう、と怯える。

2022/11/25(金)6日目

喉の痛みと空腹で起床。
何だかやたらとお腹が鳴るが、喉が痛いので食べたいものもあまりない。
頭痛がする。そういえば前日の午後くらいからじんわり頭が痛い。*10

フルタイムで在宅勤務。
とはいえ、常時の6割くらいしか頭が働かない。
とりあえず緊急度の高いものから順番に処理をする。
昨日と同様にこまめに水分補給。

もともと祝日明けには出社するつもりで、その分量の資料しか持ち帰ってはいなかった。
大抵のデータは利用できるし、その週のタスクを書いている手帳もあるが、やはり少し心許ない。

この日はどうしても取引先から入手が必要な資料があったが、先方起因の遅れで定時過ぎにようやく受信。
とても残業を受け付けられる体調ではないので、取り急ぎ最低限のところまで簡単に処理して、今週の勤務を終了した。
全体的に確実に快方に向かっているのは感じるが、日ごと色々な症状が出る上にそれが全く読めないので、上長へは「おそらく問題ないが、月曜朝の体調次第では出社をもう一日延ばす可能性がある」と伝えて了承をもらった。

リクエストしていたほっともっとのすき焼き単品を同僚が買ってきてくれたので、最後の冷凍ご飯、インスタントの味噌汁と一緒に、久しぶりに一汁一菜の夕飯を食べた。

これまではずっと、雑炊のように柔らかくしたご飯やレトルトのおかゆばかり食べていたので、久しぶりの普通の堅さのご飯だったが、一度も喉に引っかからずに食べ終えることができた。

これだけの量の食事を一度にしたのも久しぶりだったので、満腹になった。
今回のコロナ罹患にはいくつかの不幸中の幸いがあったが、一番はやはり味覚が消失しなかったことだと思う。
夜、37.1。この日初めての37℃台。

2022/11/26(土)7日目

夜中じゅう咳がひどくてなかなか眠れず、まどろんでは自分の咳で目が覚める、というのをしつこく夜中まで繰り返し、どうにか明け方にまとまった睡眠時間を取ることができた。
体温は36.9より上がらないのに、咳のし過ぎで肋間神経痛が出ていて、結局毎日解熱鎮痛剤を飲むはめに。
ただ、それ以外の体調にはほぼ問題がなく、体もよく動くので、溜まった洗濯物に取りかかり、入浴、掃除もする。


お昼ご飯は具付きの冷凍ちゃんぽんを調理して食べる。冷凍のコーンや枝豆も追加して食べた。
一度も喉に引っかからず、痛みもあまり感じなかった。

午後、1時間だけ昨日の仕事の続きにとりかかることにする。
会社でやった方がはかどる処理のみを残し、8割がた仕上げて終了。*11
ごほうびとして、アップルパイとジャイアントカプリコをおやつに食べる。
プリンの衝撃には及ばなかったが、どちらもとてもおいしかった。

夜はありあわせの物を食べる。どれもおいしく頂く。

2022/11/27(日)8日目

朝36.4。体温計の数字を見て、やっと正真正銘の平熱になった、と思った。
療養中に来ていた衣類の大半は昨日洗濯したので、この日は寝具をぜんぶ洗って、水回りも掃除した。

咳がたまにいっぱい出て、出始めるとなかなか止まらない。しかし頻度は昨日より落ちた。
数日前から、熱があまり上がらなくなるにつれ、代わりに頭痛が出てくるようになった。
そんなシフトを組んだ覚えはない。できれば両方帰ってほしい。

お昼は他に食べたいものが思いつかず、またほっともっとのすきやき。
*12
夜は家にあるものを適当に食べる。
サッカーW杯コスタリカ戦を前半途中から視聴。

喉の奥の方に1箇所、渇くとチクチクして痛いところがある。
なるべく渇かないよう、こまめに水分補給を続ける。

予定通り翌日から出社。

その後・所感など

1〜2週間は突発的に咳が出てしばらく止まらない、喉が痛む、痰が居座る感じが消えないなど、いくつかの症状は残ったものの、どれも日を追うごとに軽くなっていった。
自分にとっては味覚と嗅覚に影響がなかったのは本当によかった。
あと社会関係資本だいじ。周りの人と良好な関係を築くことの大切さを改めて感じた。
もうつまらないことで目くじらを立てるのはなるべくやめようと思った(いつまでこの心がけが続くか分からないが…)。

感染経路は結局分からずじまい。
Xデーに出勤していた同僚の中に保菌者がいたのだろう、ということしか分からないが、そこを詮索する必要も意味も大してなく、「濃厚接触の有無は関係なく、感染するときはする」ということが重要な気がする。

長文になりましたが、皆様もご自愛ください。

※2022/12/14 ツイートを追加しました。

*1:この「最初の兆候」は人によっていろいろで、他の人のコロナ体験記を読んでいると「飼い猫がいつもより重く感じて不調に気付いた」という人もいて面白かった。

*2:この人が、療養期間前に私が対面で会話をした最後の同僚だった。出社までのあいだ、この時の接触が原因で感染させてはいないかとずっと気を揉んでいたが、大丈夫だったとのこと。内勤メンバーばかりが発症していたことからも、単発的な接触や会話というよりも、同じ場所で長時間、空気中のウイルスにさらされた結果の感染・発症ということかもしれない。

*3:

*4:会社からは、発症から復職までの毎日の健康状態と体温を記録する表を受け取っている。 検温は朝と夜2回、それぞれ測った時間と体温を記録するようなフォーマットなのだが、いかんせん体温は目まぐるしく上下するのでどれを書いたらいいかわからない。 面倒なので、普通の風邪のように「夜に熱が上がりやすい」ということにして、朝はその日の最低体温、夜は最高体温を書くことにした。

*5:アニメがきっかけで、最近チェンソーマンを全部読んだ。パワーちゃんが好きです。

*6:

*7:のどの痛みで眠れないので、通常時になめているものとは別に、就寝時用としてキシリトール系ののど飴も買ってきてもらっていた。

*8:この週はたまたま緊急度や重要度の高い仕事が少なく、たびたび勤務に穴を空けてもあとあと何とか自分でリカバリできたのは不幸中の幸いだったと思う。月曜に大事を取って休みという判断が出来たものもこの週だったから出来たことで、あと一週間早くても遅くても、あの程度の微熱なら無理に出勤をして感染を拡大させていたかもしれない。

*9:咽頭痛のピークを脱したタイミングでの到着だったが、のどの痛みや違和感、乾燥には回復後もしばらく悩まされたので(これを書いている今も万全とは言えない)、結果的にやはりいい買い物だった。同様の後症状が残る同僚にもおすそわけしている。

*10:これは時期的にPMS由来のものだったのかもしれないが、本当のところはわからない。

*11:いくら後回しにすると自分が困るからとはいえど、ふだんは土日に家で社用PCを開くなんてことは絶対にしないタイプの人間なので、非日常感でちょっとおかしくなっていたとしか思えない。

*12:ほっともっとのすきやき弁当は、1年で1,2を争うくらい好きな季節限定メニューなのだが(ちなみにその競争相手は海鮮天丼)、今年はすきやきのシーズンの大半をコロナ療養で過ごしてしまい、出社して元気になる頃には別のメニューに替わってしまっていたのが、かえすがえすも残念だった。

W杯・カタール・『砂丘律』(2022/12/2日記)

いずれきちんと整理してまとめてから、ここにも書こうと思っているのだけど、先月下旬に新型コロナウイルスのいわゆる第8波というビッグウェーブにしっかり乗ってしまった。

特定の日に出勤していた同じ課の内勤メンバーも、ほぼ同時期に軒並み発熱や陽性判定を受けた。
自分の部署に限って言えば、単発的な罹患者(子どもの学校からの感染や家族間など)はこれまでにもちらほら出ていたけど、そこから社内への感染が広がるということは今までなく、こんなふうに複数の人数が同時に感染するのは初めてのことだった。
マスク着用、パーテーション、空気清浄機、デスクでの個食など、我々がこの3年弱のあいだ講じてきた対策も、今の変異株の前には無力なのだな……と思い知らされた。

むろん、一旦持ち込まれたウイルスに対して無力だったとはいえ、無意味だとは思っていないので、感染予防行動はこれまで通りおこなっていくつもりではある。
ただ、「やっぱりなる時にはなるんだなー」というのが正直な感想だ。

自宅療養の解除については、原則として下記のとおりとしています。

<有症状者>

 発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快後24時間経過した場合には、8日目から解除されます。

 ただし、10日間が経過するまでは、検温などご自身による健康状態の確認や、リスクの高い場所の利用や会食等を避けること、マスクを着用することなど感染対策の徹底をお願いします。
(「自宅療養をされる皆様へ - 福岡県庁ホームページ」より)

上記にのっとり、一週間の療養/在宅勤務期間を経て出社を再開してからも、なるべく社会生活を最小限に抑えて会社と家の往復だけで月末・月初の週を過ごした。

とっくに平熱に戻り、仕事に差し支えない体調になり、10日間を過ぎてもなお、喉の違和感や咳はしつこく残るので、私を含め、オフィスには常に誰かしらの咳込み、咳払いの音がしている。
外食もせずまっすぐ帰る。
帰ったら、何をする気にもなれず最低限の家事の他は無為に時間を過ごす。
仕事をするためだけに生きている、仕事をするためだけに治癒した、そんな心持ち。
当然、気が滅入る。くさくさする。

……というような心境を先輩に吐露したら、「なんでよ~、おうち時間満喫したらいいやん。面白かった本明日持っていくよ☺」と屈託なく励まされた。
そして本当に、次の日に本を貸してくれた。

ありがたく借りたけれど、おそらくすぐには読み終われない。
読むのは速い方だけれど、本のページを開く気力がいつ起こるか確約できないのが正直なところだ。
だから、自分も何かお返しに本を貸すことにした。
私が本を貸したところで、私が本を読み始めたくなるかどうかはまた別の話だし、かえって早々と自分の本を読み終わって返却されるとそれはそれで何もしないより気まずいかもしれなかったが、こちらも何かアクションを起こすことがその時は大事な気がしたし、その行動が私の読書へのトリガーとして機能するかもしれない、とも思った。

とはいえ、最近はほぼ電子書籍で読んでいるので、貸せる本は少ない。
国内フィクション読みの彼女なので、自身では手に取らなさそうなものがいいと思い、本棚を見て『千種創一歌集 砂丘律』にした。

アラビアに雪降らぬゆえただ一語 ثلج (サルジュ)と呼ばれる雪も氷も

この一首がダントツに有名で、私もこの短歌をきっかけに本書を購入したのだけれど、以下の歌も気に入っている。

舟が寄り添ったときだけ桟橋は橋だから君、今しかないよ

鯉がみな口をこちらに向けていて僕も一種の筒なんだろう

虐殺を件で数えるさみしさにあんなに月は欠けていたっけ

自爆テロ百人死亡】新聞に相も変わらず焼き芋くるむ

広辞苑第三版の中にいて闘いやめぬアラファト議長(1929〜)

朝、出勤してきた先輩に「お返しの本、持ってきました。あんまりご自分だと読まれなさそうなものにしようと思って、中東在住の方の現代歌集なんですけど」と渡すと、ちょうど気持ちがカタールに飛んで行ってるとこだから嬉しい、ありがとうと笑われて、出勤間際にネットのニュースで見た「日本代表、スペインに勝利」の見出しを思い出す。*1

思いがけなく「時流に乗った選書をする人」になってしまって気恥ずかしかったが、周りに『砂丘律』を布教したいという方は、カタールW杯が開催中の今は好機かもしれない。
最近ちくま文庫に収録されて、手に取りやすくなっている。

読書という行為はそれ自体ほうっておいても個人的な営みであるので、個人所有のタブレットに囲っているとますます「閉じて」しまう。
個人的な営みである読書に社交を絡めるなど不純である、という向きも否定はしないが、私のような内向的な人間は、むしろ最低限の社会性を確保するために「人に貸す可能性がゼロではない本」は紙で所有する、というのを意識的におこなってもいいかもしれないな、と思った。

*1:開幕前はあんなに楽しみにしていたW杯カタール大会なのに、ドイツ戦はコロナの症状が一番大変なときで、マンションのよそのフロアから漏れ聞こえる歓声を聞きながら寝込んでいたし、後半から観たコスタリカ戦は残念だったし、スペイン戦は日付を一日勘違いしていて完全に乗り遅れてしまった。モチベーションが下がってしまったので、これを書いている今もまだダイジェストすら観ていない。

京都は移動祝祭日(2022/10/22日記)

If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man,
then wherever you go for the rest of your life,
it stays with you, for Paris is a moveable feast.
-Ernest Hemingway

Kindle Unlimitedで読みたい本が多すぎて、大枚980円をはたいて1ヶ月延長した。

kn.hatenablog.jp

今読んでいるのは佐藤優『獄中記』(岩波現代文庫)だ。

国策捜査」のメインキャストに据えられることとなった著者は、これまでの外務省勤務では決して手に入らなかった「思索の時間」を思いがけず手に入れることとなる。
東京拘置所の独房内で、公判の準備と並行しながら語学学習と哲学書研究を続ける著者の精神は、だんだんと官僚社会から学術世界に再び引き戻される。
その象徴が、たびたび彼が見るようになる京都の夢だ。

佐藤氏は私の大学の先輩にあたるので、こういう心の動きは実感としてよく分かる。
大人になり、環境も学ぶトピックも変わり、それでも勉強に打ち込む時は心の一部が京都に在るような気がする。
あるいは、置き忘れてきたそれが、急にみずからの存在を主張し始める、とも言えるかもしれない。

何の気なしに見ていたTwitterで、今日が時代祭の日だと知った。
恐らくもう二度と住むことはない京都という土地と、こうしてインターネットを通じて細く細くつながっていることで、私の精神の一部に京都を連れてくることができている。

もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、
その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。
パリは移動祝祭日だからだ。
(高見浩訳、ヘミングウェイ『移動祝祭日』新潮文庫より)

Kyoto is a moveable feast.

手帳の全ページに役割を与える(第2回手帳会議・議事録)

ページを有効活用したい

前回の手帳会議の際、ひとつ気づいたことがある。

kn.hatenablog.jp

この時、手帳に何を記録しているのかを書き出したのがこちら。

  • 体重・体脂肪率
  • やりたいこと
  • habit tracker
  • 筋トレメニュー
  • マネープラン
  • 週間/月間/年間目標
  • その他メモ(読書メモ含む)

そして、これらをそれぞれどのページに書いているか、場所ごとに分けたのが下記。

 

《マンスリー》

  • 体重・体脂肪率(ブロックカレンダー内に書き込み)
  • やりたいこと(月ごと:カレンダー横のメモ欄)
  • habit tracker(メモ欄に項目を書き出し、出来た日のカレンダー内にシール)

《方眼メモ(フリーページ)》

  • 筋トレメニュー(冒頭にメニュー+プランページを作成)
  • マネープラン(同上。半年ごとに更新・修正)
  • 年間/月間目標(適宜、年/月が変わるタイミングで作成)
  • 週間目標(フリーページ内に作った週間ページ)
  • やりたいこと(週ごと:同上)
  • その他メモ(短いメモや日々の記録:週間ページ、長いメモ:その時点での最終ページに適宜作成)

このように、ほとんどが月間ページとフリーページに書かれている。

ロルバーンダイアリーには、他にも「イヤーカレンダー」「イヤーダイアリー」というページが存在するのだが、このことはそれらを有効活用できていないことを意味する。

 

いろんな手帳術や実例集的な本を見て、手つかずだったページに役割を与えることにした。

イヤーカレンダー

アウトプットした日に印をつけることにした。

note、はてなブログInstagramが対象。

マイルドライナー3色で色分け

インスタは今ほぼ動かしていないが、記録を始めると決めることで使用頻度を上げられるかと思い。

 

イヤーダイアリー

縦に3分割して、体重・体脂肪率・歩数を記録。

歩数はGoogle fitのログを転記

生理周期にもマーカー。

月間のブロックカレンダーに書くよりも、前後の数字の増減が見やすくなった。

 

目次ページも改良した

何となくバレットジャーナル流のフォームを使い続けながら、ずっとしっくり来なかったのが、最初に作成する目次ページ。

このダイアリーは9ヶ月で使い切ったので、10月以降のページは無い

項目ありきではなく、ページ番号を主にしたインデックスの方がいいような気がして、今回からそうしてみる。

端から埋めていく方が好みかも

こちらの方がしっくり来る気がするし、徐々に埋まっていく楽しみがありそう。

 

ページごとの役割まとめ(改良版)

《イヤーカレンダー》

  • アウトプットのログ(note、ブログ、Instagram

《イヤーダイアリー》

《マンスリー》

  • やりたいこと(月ごと:カレンダー横のメモ欄)
  • habit tracker(メモ欄に項目を書き出し、出来た日のカレンダー内にシール)

《方眼メモ(フリーページ)》

  • 筋トレメニュー(冒頭にメニュー+プランページを作成)
  • マネープラン(同上。半年ごとに更新・修正)
  • 年間/月間目標(適宜、年/月が変わるタイミングで作成)
  • 週間目標(フリーページ内に作った週間ページ)
  • やりたいこと(週ごと:同上)
  • その他メモ(読書メモ含む)(短いメモや日々の記録:週間ページ、長いメモ:その時点での最終ページに適宜作成)

 

今後も使っていく過程で変えていくとは思うけど、とりあえずこんな感じで。

 

 

Kindle Unlimitedで読める岩波書店のおすすめ本と読みたい本

今夏のAmazonプライムデーの3カ月99円キャンペーンを使って、Kindle Unlimitedの利用を再開した。

登録即解約すると、うっかり継続するのを防げます。終了日が表示されていればOK

興味に任せて気軽にいろんな本を読めるのがサブスクのいいところ。
プライム特典内のPrime readingは正直「玉石混淆の『石』が8割」という印象だけど、Kindle Unlimitedになると読める本の質も量も一気に向上するのは嬉しい。
だてに月980円の正規サブスク料は取っていないのだ。

そろそろ3カ月の登録期間に終わりが近づき、これまでKindle Unlimitedで読んだ本のリストでも作ってブログに書こうかな、などと考えていたタイミングで、とんでもないことが起きてしまった。

私の読書計画を大きく狂わすバナー告知

ラインナップは岩波新書岩波文庫、岩波ジュニア新書、岩波少年文庫岩波現代文庫と、岩波ブックレット等から。
Kindle Unlimitedの対象本の全リストはここから確認できるが、良い……すごく良い……もはや福祉……と思わず唸ってしまったので、備忘録もかねて私のおすすめ本&これから読みたい本を置いておく。

岩波少年文庫

ミヒャエル・エンデ『モモ』

みんな大好き『モモ』!
私も小3の頃に学校の図書館で見つけて読んでハマってしまい、年に1度はまた借りて読むということを卒業まで繰り返した。
すでにオタク気質の片鱗がみえる。
ちなみに「オタクは『モモ』を偏愛しがち」というのは『オタク女子が、4人で暮らしてみたら』*1
でも書かれていて、シェアハウスを始めて私物を持ち寄ったら本棚に『モモ』が3冊あった、というくだりがある。

エンデは『はてしない物語』も上巻のみUnlimitedの対象。

カレル・チャペック『長い長いお医者さんの話』

チャペックで中野好夫訳ってことは、英語からの重訳だろうか。
児童文学はこれを含め「タイトルだけ知ってる」ものが多すぎるので、この機会に読んでみたい。

岩波新書・岩波ジュニア新書

前田健太郎『女性のいない民主主義』

フェミニズムのとりあえずスタートラインに立つのにおすすめの一冊。
定説として民主主義の始まりとされる「普通選挙の実施」は男性のみ対象としたものであった。
果たしてそれを「民主主義の始まり」と呼べるのか?
国会議員の男女比率がここまで偏っている国で、「民主主義」はむしろまだ始まってもいないのでは?
タイトルにはそういった問題提起が込められている。

松沢裕作『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』

明治は激動の時代で、それを生きる庶民はただただ翻弄された。
明治時代の「生きづらさ」が、ある部分では現代の私たちにも共感できてしまうというやるせなさ。

南野忠晴『正しいパンツのたたみ方―新しい家庭科勉強法』

辛島昇『カラー版 インド・カレー紀行』

岩波ジュニア新書の”Classics”とも呼ぶべき、これら定番書もUnlimited入り。

今井むつみ『英語独習法』

宮内泰介『実践 自分で調べる技術』

独学系も充実していて素晴らしい。

沖田瑞穂『世界の神話』

神話は一般教養にしてオタクの必修科目なので……。

岩波文庫岩波現代文庫

スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ『ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言 』

著者は、コミカライズが話題の『戦争は女の顔をしていない*2』のアレクシェーヴィチ。

森鴎外渋江抽斎

私は青空文庫で読んだが、こちらは解説も付いている。
恐ろしく長大なんだけど、頑張って読んでるうちに文体含めて妙に癖になる。

知里幸恵アイヌ神謡集

編著者弟の知里真志保による『アイヌ民譚集』*3は読んだが、こちらはまだ。
ゴールデンカムイの民として読んでおかなくては。

===

コメント、冊数ともに追加しました。(最終更新日:2022/10/1)