つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

Kindle Unlimitedで読める岩波書店のおすすめ本と読みたい本

今夏のAmazonプライムデーの3カ月99円キャンペーンを使って、Kindle Unlimitedの利用を再開した。

登録即解約すると、うっかり継続するのを防げます。終了日が表示されていればOK

興味に任せて気軽にいろんな本を読めるのがサブスクのいいところ。
プライム特典内のPrime readingは正直「玉石混淆の『石』が8割」という印象だけど、Kindle Unlimitedになると読める本の質も量も一気に向上するのは嬉しい。
だてに月980円の正規サブスク料は取っていないのだ。

そろそろ3カ月の登録期間に終わりが近づき、これまでKindle Unlimitedで読んだ本のリストでも作ってブログに書こうかな、などと考えていたタイミングで、とんでもないことが起きてしまった。

私の読書計画を大きく狂わすバナー告知

ラインナップは岩波新書岩波文庫、岩波ジュニア新書、岩波少年文庫岩波現代文庫と、岩波ブックレット等から。
Kindle Unlimitedの対象本の全リストはここから確認できるが、良い……すごく良い……もはや福祉……と思わず唸ってしまったので、備忘録もかねて私のおすすめ本&これから読みたい本を置いておく。

岩波少年文庫

ミヒャエル・エンデ『モモ』

みんな大好き『モモ』!
私も小3の頃に学校の図書館で見つけて読んでハマってしまい、年に1度はまた借りて読むということを卒業まで繰り返した。
すでにオタク気質の片鱗がみえる。
ちなみに「オタクは『モモ』を偏愛しがち」というのは『オタク女子が、4人で暮らしてみたら』*1
でも書かれていて、シェアハウスを始めて私物を持ち寄ったら本棚に『モモ』が3冊あった、というくだりがある。

エンデは『はてしない物語』も上巻のみUnlimitedの対象。

カレル・チャペック『長い長いお医者さんの話』

チャペックで中野好夫訳ってことは、英語からの重訳だろうか。
児童文学はこれを含め「タイトルだけ知ってる」ものが多すぎるので、この機会に読んでみたい。

岩波新書・岩波ジュニア新書

前田健太郎『女性のいない民主主義』

フェミニズムのとりあえずスタートラインに立つのにおすすめの一冊。
定説として民主主義の始まりとされる「普通選挙の実施」は男性のみ対象としたものであった。
果たしてそれを「民主主義の始まり」と呼べるのか?
国会議員の男女比率がここまで偏っている国で、「民主主義」はむしろまだ始まってもいないのでは?
タイトルにはそういった問題提起が込められている。

松沢裕作『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』

明治は激動の時代で、それを生きる庶民はただただ翻弄された。
明治時代の「生きづらさ」が、ある部分では現代の私たちにも共感できてしまうというやるせなさ。

南野忠晴『正しいパンツのたたみ方―新しい家庭科勉強法』

辛島昇『カラー版 インド・カレー紀行』

岩波ジュニア新書の”Classics”とも呼ぶべき、これら定番書もUnlimited入り。

今井むつみ『英語独習法』

宮内泰介『実践 自分で調べる技術』

独学系も充実していて素晴らしい。

沖田瑞穂『世界の神話』

神話は一般教養にしてオタクの必修科目なので……。

岩波文庫岩波現代文庫

スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ『ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言 』

著者は、コミカライズが話題の『戦争は女の顔をしていない*2』のアレクシェーヴィチ。

森鴎外渋江抽斎

私は青空文庫で読んだが、こちらは解説も付いている。
恐ろしく長大なんだけど、頑張って読んでるうちに文体含めて妙に癖になる。

知里幸恵アイヌ神謡集

編著者弟の知里真志保による『アイヌ民譚集』*3は読んだが、こちらはまだ。
ゴールデンカムイの民として読んでおかなくては。

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コメント、冊数ともに追加しました。(最終更新日:2022/10/1)