今夏のAmazonプライムデーの3カ月99円キャンペーンを使って、Kindle Unlimitedの利用を再開した。

興味に任せて気軽にいろんな本を読めるのがサブスクのいいところ。
プライム特典内のPrime readingは正直「玉石混淆の『石』が8割」という印象だけど、Kindle Unlimitedになると読める本の質も量も一気に向上するのは嬉しい。
だてに月980円の正規サブスク料は取っていないのだ。
そろそろ3カ月の登録期間に終わりが近づき、これまでKindle Unlimitedで読んだ本のリストでも作ってブログに書こうかな、などと考えていたタイミングで、とんでもないことが起きてしまった。

ラインナップは岩波新書、岩波文庫、岩波ジュニア新書、岩波少年文庫、岩波現代文庫と、岩波ブックレット等から。
Kindle Unlimitedの対象本の全リストはここから確認できるが、良い……すごく良い……もはや福祉……と思わず唸ってしまったので、備忘録もかねて私のおすすめ本&これから読みたい本を置いておく。
◆岩波少年文庫
ミヒャエル・エンデ『モモ』
みんな大好き『モモ』!私も小3の頃に学校の図書館で見つけて読んでハマってしまい、年に1度はまた借りて読むということを卒業まで繰り返した。
すでにオタク気質の片鱗がみえる。
ちなみに「オタクは『モモ』を偏愛しがち」というのは『オタク女子が、4人で暮らしてみたら』*1
でも書かれていて、シェアハウスを始めて私物を持ち寄ったら本棚に『モモ』が3冊あった、というくだりがある。
エンデは『はてしない物語』も上巻のみUnlimitedの対象。
フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
◆岩波新書・岩波ジュニア新書
前田健太郎『女性のいない民主主義』
フェミニズムのとりあえずスタートラインに立つのにおすすめの一冊。定説として民主主義の始まりとされる「普通選挙の実施」は男性のみ対象としたものであった。
果たしてそれを「民主主義の始まり」と呼べるのか?
国会議員の男女比率がここまで偏っている国で、「民主主義」はむしろまだ始まってもいないのでは?
タイトルにはそういった問題提起が込められている。
松沢裕作『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』
明治は激動の時代で、それを生きる庶民はただただ翻弄された。明治時代の「生きづらさ」が、ある部分では現代の私たちにも共感できてしまうというやるせなさ。