つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

短歌

W杯・カタール・『砂丘律』(2022/12/2日記)

いずれきちんと整理してまとめてから、ここにも書こうと思っているのだけど、先月下旬に新型コロナウイルスのいわゆる第8波というビッグウェーブにしっかり乗ってしまった。特定の日に出勤していた同じ課の内勤メンバーも、ほぼ同時期に軒並み発熱や陽性判定…

短歌ふたたび(アプリ「うたよみん」への投稿作まとめその1)

このところ、また短歌を作るようになりました。 はてなブログで「短歌の目(今はお休み中)」を主催されている卯野抹茶(id:macchauno)さんが時々「うたよみん」に投稿されているのをTwitterで見ていて、自分もやってみたいなとアカウントを作ったのが約1ヶ月…

短歌の目3月に参加いたします。

1.草 草わかばきらきら光る那珂川のここは最果て見晴らせば海 2.あま あまたの人あまたの舌を操ってみなとは異国へひらかれたドア 3.ぼたん ふなびとも船みる子らのちちははも心にぼたんからくさの春 4.鳥 百千鳥ゆきかう人の三連休中日はひとしく午刻となり…

2月の短歌の目、自作のふりかえり(解題) +読書メモなど

tankanome.hateblo.jp kn.hatenablog.jp元ネタがあるものだけ、簡単に種明かしというか解説を。 鬼は外出て行ったきりふるさとの人ただ老いてゆく節分会(せつぶんえ) 好きな寺山修司の短歌、「かくれ鬼の鬼とかれざるまま老いて誰を探しにくる村祭り*1」か…

短歌の目2月に参加いたします。

tankanome.hateblo.jp 1. 洗 重曹で洗えば落ちる染みもありこころはたぶん陶器ではない 2. 鬼 鬼は外出て行ったきりふるさとの人ただ老いてゆく節分会(せつぶんえ) 3. 入 入ったら戻れぬ仕掛けの前に立ちすでに仕掛けの動作すを知る 4. チョコ ゲレンデは…

短歌の目12月に参加いたします。

tankanome.hateblo.jp 1. おでん 面倒くさい奴になりたいおでんなら牛すじまたはロールキャベツに 2. 自由 図書館の本読む自由上書きの脳の中身は借りパクでいい 3. 忘 もういくつ寝ては忘れるぬばたまの夢の数だけ生を背負へり 4. 指切り 一目ごとに切れな…

第11回はてな題詠「短歌の目」に参加します。

お久しぶりです。またよろしくお願いします。 1.星 雲の上ならいつだって星月夜、だがその雲が問題なのだ 2.吹 川べりにアイルランドの錫の笛吹く人を見る秋はかなしき 3.はちみつ 長き夜の厨(くりや)の棚のはちみつは遠い花野の夢を見ている 4.川 「微辣…

12月の短歌の目に参加します。

短歌の目第10月12月お題と作品一覧です - はてな題詠「短歌の目」 1. ファー あの子なら明日の二時にフェイクファー巻いて秘密を増やしに行くよ 2. 密 ガラス張りの密閉されたジャーの中で馴れていくような懶惰がいいの 3. LED 十二月LEDの寒き灯に集く我ら…

短歌の目第9回に参加します。

1. シチュー 「この辛い液体はなに?」「ゴールデンシチュー、断じてカレーではない」 2. 声 端に箸で橋をかけたら我らみな声調言語の子であると知る 3. 羽 羽ペンでなくとも呪文は書けるものQWERTYもて歌詠む十日 4. 信 三か月で細胞は入れ替わりおり…

短歌の目第8回に参加します。

1.上様 上様でいいですという傲慢で卑屈な文句に慣れて秋来ぬ2.まれ 本当は行く気がなくて自分から立てた〈止まれ〉の赤い標識3.ピアノ 首周りがピアノみたいな配色のセーターを着て目印になれ4.星座 その例え星座並みに無理があるとロマンチックに毒を吐く…

自作短歌の解説(のようなもの、主にレトリックについて)

書き手を離れた書き物を追い縋っても詮無いし、我流だし経験豊富でもない自分がこういう大仰なのはなんかね、と当初はやるつもりはなかったんですけど、たくさんスターを頂いて嬉しかったので(単純)、どういう思惑でこういう言葉を並べたか、を言葉にする…

短歌の目に参加します。

1.一錠女子力とやらも供給してくれるらし一錠のチョコラBB2.おいまあそれはおいおいいずれ話すから君はどうなの興味ないけど3.ウーパールーパーぬばたまの夜長くウーパールーパーは前世のえくぼ思い出しをり4.マッチエレジーは例えば夏のリコーダー例えば桃…