つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

定住しました。

久々の更新になるので、さくっと近況報告を。
中国から帰国することになった事情は、こちらに書きました。

kn.hatenablog.jp

ビザの期限が切れる4月末に、日本に帰国しました。
南通の家から空港までは、何度となくお世話になった友人の両親が車で送ってくれました。
ママが空港のターミナルで泣き出してしまって、こちらもぐっとくるものがありました。

引っ越しを手伝ってくれた時、「このまま一生中国に住めたらいいのに!」とはしゃいでいたママ。

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ママの娘=私の友人は、現在日本で仕事をしながら生活しているので、やはりさみしいのだと思います。九州の地震のこともとても気にかけていて、私が「日本へ帰ったら、まずは熊本へ行って家の片づけをするよ」と言うと、大変心配してくれました。

そんな涙の別れを経て、夕方過ぎに福岡空港着。
この日はひとまず博多で一泊して、次の日から熊本へ。
当時は九州新幹線が復旧したばかりで、全席自由席の変則ダイヤで運行していました(おそらく現在も)。
熊本にはかれこれ一ヶ月ほど滞在しました。その間に家の片づけをしたり、福岡へ行って新居を契約したり、熊本の住居についての手続きをしたり。
熊本市中央区の私の住居は、引き続き住む分には問題がなかったので、私たちの中国滞在中に管理をしてくれていた身内を賃貸名義人にする手続きをしました(職場から近いので、便利だからということで)。久しぶりにつかのま一緒に生活した飼い猫も、そのまま家ごと身内にゆずりました。猫は家につくと言いますし、もはや中々のおばさん猫なので、引っ越しがストレスになってしまうと判断しました。

ちなみに震度5弱と6弱を受けた鉄筋造アパートの5階はこんな感じになります。蔵書家の方、ご注意ください。本棚は高さ180センチのものが2台、高さ1メートルのが2台あって、そのうち低いもの1台のみ直立していました。あとはこのありさま。
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本棚をどかしたところ。
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すっかり恐ろしくなったので、私たちはかなり本を処分しました。はっきり数えたわけではないのですが、捨てた本が200冊超、古書店へ売ったのが100冊超、ブックオフへ売ったのがだいたい150冊くらいです。ブックオフもほとんどの店が店内に被害を受けていて、辛うじて開店したものの買い取りは行えないという店もありました。一か月の滞在中に営業と買取を再開したところがあったので、そこへ持っていきました。

本棚もダメージがあったので、低い1台だけを残して震災ごみに出しました。家の周りを散歩していると、いろんなものが震災ごみに出ていました。座椅子とか、ブラウン管テレビとか、ほとんど廃品回収扱いかな?というようなものもたくさん。

余震は一日に何回もありました。ほとんどが震度1かそこらでした。しばらくは揺れるたびに目が覚めたり怖かったりしたけれど、だんだん鈍感になっていきました。寝てる間に揺れても気づかないことが多くなりました。人体って不思議ですね。

先月末に福岡に引っ越しました。夫の仕事(日本語教師)が見つかりやすいと思ったからです。日本語教師だけでなく、雇用そのものが多いので、私もいよいよ逼迫したら就職活動をするかもしれません。今は、中国にいたときにお手伝いしていた日本語学校の教材作りを有償で引き受けてぽつぽつやったり、悪名高い(笑)クラウドワーク系の翻訳のお仕事を拾ってきたりしています。

ものすごく甚大な被害があったわけでも、大地震のその時に現地に居合わせたわけでもない自分がこんなこと言うのもおこがましいのですが、日本にいる以上、「どこで大地震が起きるか」というのは「ちょっとだけ傾斜がかかったギャンブル」でしかないのかもしれないなあと思いました。もちろん福岡も例外ではないと思います。ミニマリストってほどじゃないけど、物はもたないに越したことはないかなーなんて思い始めています。期せずして、中国1→中国2→熊本→福岡と、今年に入って3回も引っ越しをしてしまったゆえの結論でもありますが。

すっかり更新に間が空いてしまって、タイミングを計っていた感じがあるんですが、これからまたぽつぽつエントリしていこうかなと思ってます。私は元気です!以上です。