つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

2014年2月の読書メーター/『消された一家』『韓非子 不信と打算の現実主義』

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:550ページ
ナイス数:22ナイス

韓非子―不信と打算の現実主義 (中公新書)韓非子―不信と打算の現実主義 (中公新書)感想
古典中国の思想ならやっぱ韓非子でしょ!と言い放って憚らないわりにはところどころしか読んだことがないので、できれば白文で読みたいと思い、その地固めの
つもりで本書を読んだ。
序盤で韓非に至るまでの孔子以降の思想がコンパクトにまとめられており、ここだけでもとっても有用性のある本。ここを丁寧に読むと、後半以降の韓非子論が物凄く面白くたちあらわれてくるので、だいたい知ってるよ!と読み飛ばすのはお勧めしません。あとがきにあった太田全斎の『韓非子翼毳』、次はこれかな。同著者の他の本も読みたい。
読了日:2月22日 著者:冨谷至
消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)感想
ものっすごく久しぶりに精神的に「くる」読書体験をした。このジャンルは守備範囲外だったが、以前に共犯者が書いた(という設定の)『愛犬家連続殺人』を読んだら滅法面白く、そのノリで前から気になっていた本書に手を出したのだけど、これは…読後ただただ沈んだ気持ちになった。主犯のぬけぬけとしたキャラクターも相俟って胸糞悪いこと必定。wiki的データベース渉猟でシリアルキラー物の「ストーリー」を追って面白がっているろくでもない自分にとっては、あまりに濃く、あまりに腥かった。
読了日:2月9日 著者:豊田正義

読書メーター

今月は朝の通勤時間をイタリア語の勉強にほとんど充てたので、読書は少なめ。結局、勉強が足りずに春の3級受験はあきらめました。悔しいですが、使わなかった受験票をお守り代わりに、自分にハッパをかけて頑張ります。

『消された一家』に書いてあることはだいたいが、自分の 予備知識内でした。しかし最初の被害者と唯一の生存者が、たまたま彼らに部屋の仲介をした不動産会社の社員とその娘だとか怖すぎる。この先転職することになっても不動産屋はやめとこうと思いました。

韓非子翼毳』は以下のリンクから読めます。(PDFファイルです)
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/db-machine/~yasuoka/kyodokenkyu/KanbunTaikei/KT08.pdf

ゆっくり読めたらいいなあ。3ヶ月くらいを目安に。精読ができる人になりたいのです。