つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

引っ越しました。

早いもので、もう3月末。『あさが来た』も今週で終わってしまいます。寂しい…。


私は、相変わらずビザのことや何やらやっています。
夫の職場が4月から変わるので、今はとりあえず先に夫のビザ更新に向けて、彼に替わって新しい職場のスタッフとやり取りしながら必要な書類を作ったり、日本から取り寄せたりしています。

就労ビザの期限は最長一年なので、どのみち更新する必要はありますが、同じ職場でする分にはびっくりするくらい簡単だそうです。反対に、職場を変わるとなると、一から色々と書類をそろえたり、申請をしたりする必要があるということで…。もう、こんなに大変だとは思わなかった!

夫のビザが無事降りたら、次は私のビザです(このあたり、同時に出来るのかもしれませんが、まだ現時点では確定せず)。
日系企業の駐在さんや、大きくてこういう手続きに慣れている職場ならポイッと会社に丸投げでいいかもしれませんし、例えば「中国 ビザ」などで検索すると、代行業者がわんさか出てきますから、そのあたりを使って来ている人も中にはいるようです。

夫の会社は残念ながらそのような所ではないし、私が根っからアウトソーシングが苦手な性分ということもあってこうしてバタバタしているわけですが、上手くいったらまたブログ記事にして、情報が欲しい人と共有できたらいいなあという魂胆もあり…。

代行で取得できるビザにも限りがあるようで(当たり前か)、代行業者(旅行代理店?)に投げている知り合いも、なんだかんだで3ヶ月ごとに帰国して更新、を繰り返していて大変そうなんですよね。お金がうなるほどあって時間がないならそうしてるかもしれませんが実情はその逆だし、高いお金を払って、個人情報を渡して、その上そうした面倒くささを強いられるよりは、腹を据えて一回がつんと作業して、きちんと一年有効の年次ビザ(期間中何度も帰国可)を取得しちゃいたいなーと!

そういうわけで、近々ちょっと帰国します。どうしても本人が日本で申請しないといけない必要書類が出てきてしまったので…。

合間を縫って兵馬傭展に行けたらと思っています。中国で見ろよって話なんですけど、西安は遠いのです。


前置きが思いのほか長くなりました。
そんなこんなで、ビザ更新についてはまだ作業中ですが、とりあえず先週末、先に引っ越しました。
今までの住居はその職場が所有する不動産だったので、また新しい職場で別の部屋を探して契約してもらいました。

引っ越し作業は、いつもお世話になっている友人ご両親に、自家用車で2往復してもらって、完了。
引っ越し日より前に鍵をもらっていたのと、二つの家の間隔が徒歩15分くらいだったので、小さいものは自分たちで時間を見つけて運んでいましたし、こちらの家は家電やテーブル、ベッドなどの大きい家具はだいたい備え付けなので、こんなもので済みました。それでも一年住んでいると、結構物を増やしちゃうんだなと思いました。身軽に生きるのは難しいですね。

新しい家はこんな感じ。間取りスキーなので間取りを書きました。

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中国の家はだいたいみんな土足ですが、ここの大家さんは大変きれい好きで、下見段階ですでに土足禁止、使うときもそのようにして欲しいとのことでしたので、そうしています。やっぱりこの方が掃除が楽ですね。

契約する前は、外国人に貸すのを嫌がられたりしたらどうしようと心配していましたが、彼女は「日本人はきれいに使ってくれるだろうから大歓迎!」と言ってくれました。そ、掃除が苦手な日本人だっているんですよ!プレッシャー半端ないぜ…。

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最後に、前の家の周りをよくうろうろしていた、私達が「多部ちゃん」と呼んでいた犬を紹介して、本エントリを締めます。さよなら、多部ちゃん!

『響け!ユーフォニアム』をついに視聴しました。

去年放映されていた、吹奏楽経験者を揺さぶると噂のアニメ『響け!ユーフォニアム』を視聴しました。「観ました」ではなく「視聴しました」、と敢えて使いたくなるほど、音の効果によるところが非常に多い作品ですね、これ。

私はほぼ全編通してイヤホンで聴いていたのですが、これもかなり正解だったように思います。ぜひこれからごらんになる方は、イヤホンもしくはいいスピーカーで視聴されることをお勧めします。

あまりアニメを見る方ではないのですが、これを視聴しようと思ったのは、吹奏楽がテーマで、しかもユーフォニアムというマイナーな楽器が重要な位置におかれているところに興味を惹かれたのと、なおかつ評判が良かったからです。

ここから感想や気づいたことなど少し書きますが、ネタバレ上等な方は読んでくださると嬉しいです。



私も、中学の途中から高校生までブラスバンドをやっていたので、全部の視聴を終えてからちょっと悩みました、いや、今も悩んでいます。私がすごく面白い、いい作品だと思ったのは、私が吹奏楽経験者だからなのか、それを差し引いてもなお面白いのだろうかと。

私がいいと思ったのならそれでいい、といえばそれまでなのですが、本にしろ映画にしろ、こういう、客観的な判断が難しい作品に出会ってしまうと、詮無いのは承知ながらそんな疑問を抱いてしまいます。でも、私のような門外漢の耳目に入るくらい評判がいいということは、やはり一つのアニメ作品としても出来がいいということだろうな。

ただ、私には懐かしさ(トラウマ的感情含む)が刺さったようには思われません。
人生において、あの頃に戻りたいとかあまり思ったことがない人間だからかもしれないし、主人公たちと重なる部分も多いものの(例えば万年銅賞だったけど自分達の在籍中に初めて金賞を取ったとか)、最後まで自己投影やノスタルジーに囚われることはありませんでした。「あるある!」は多発しましたし、単体で懐かしいものはたくさんありましたけど(パート練とか、楽器搬入とか、譜面隠しとか)、思い出の呼び水にまではなりませんでした。

だらだら書くととりとめなくなってしまうので、好きなシーン、好きなところなど挙げていきます。

第一話・『暴れん坊将軍のテーマ』

全編通してすごいなーと思ったのが、リアルな演奏シーン。映像だけでなく、あからさまなまでに劇中の個々の演奏シーンで、クオリティに差を付けてきていたことです。

例えば本編終盤の、三年生の「普通に上手い」子と一年生の「特別な存在」でありたいと欲するサラブレッド的な子との、トランペットソロを巡る吹き比べ。前者は、本当にただただ「普通に上手い」のに対して、後者の演奏は音に丸みと艶がある、伸びるほどに豊かに響く、ビブラートもふんだん、と言うように、作中人物だけでなく視聴者までも『あ、これは明らかにこっちがうまいな、かなわないな』と思わせられるのに十分な差をつけています。*1

ちなみにこの一年生の彼女、高坂さんのトランペット演奏シーンはどれもいい。特に『家路』のシーンが好きです。ぐっときます。


暴れん坊将軍のテーマ』に話を戻しますと、これは新入生歓迎ということで演奏される楽曲で、校門をくぐった主人公が一番はじめにこの学校の吹奏楽に触れるシーンなのですが、もう本当に下手くそなんですよ。それがまた、こと屋外だとこうなっちゃうよね、という身に覚えのある下手さ加減。

普通ならここで「かっこいい!」とか目をキラキラさせて入部、と相成るシチュエーションでしょうが、なんせチューニングガタガタのズレまくった『暴れん坊将軍のテーマ』(選曲もシブい)、そして主人公は小学生の頃からのユーフォ経験者。彼女は演奏を見て「だめだこりゃ……」と呟きます。この流れで、おっそう来るか、これ本当に面白いんじゃないか、と改めて期待を抱きました。


第一話・『地獄のオルフェ』

主人公たちの顧問となる滝先生の持っているポータブル音楽プレーヤーから流れる『地獄のオルフェ』に乗せて、入学初日の登校を終えた主人公の自室の映像、彼女が回想する中学の吹奏楽コンクールの映像が交錯します。先生が聴いていた『地獄のオルフェ』は、彼女たちのコンクールの音源だったのです。楽譜を眺めながら、高校でも吹奏楽を続けるか否か、物思いにふける主人公…というシーンです。

楽曲を軸に展開する映像がとにかく美しくて、涙が出ました。ぜひここはイヤホンで。


第五話・サンフェスの『ライディーン

毎年地区内の高校が出場するサンライズフェスティバル・通称サンフェスで、主人公たちの吹奏楽部が演奏したマーチング楽曲です。元曲はYMOのですね。

この時には滝先生の指導が入って上手くなっているので、音も映像もとにかくかっこいい!第五話はマーチングのシーン目当てで二回観て、二回とも格好良すぎて泣きました。我ながらキモい。


最後のチューニング

コンクール当日の最後のチューニング音、F音が混じっていた気がしたのですが、どうでしょうか。

第四話の低音パートの練習で、ぴったり合ったから倍音が聞こえた、というシーンがあって、私は三回聴いても分からなかったんですよね。もともと私は倍音をキャッチするのが得意でないので、このコンクールの場面ではあえて演出として、みんなに分かるようにF音を入れてきたのかなと思いました。


(高校生の無責任さが)すごくリアル

これまで音の話ばかりしましたが、人間描写、特に全体の総意たる「その他大勢」の心理描写が秀逸です。

心理描写があるのにその他大勢というとおかしいですが、厳しく練習する気も特にないのに、全国を目指すのか仲良し部活動に甘んじるのかの選択に迫られれば前者を選ぶところとか、先述のトランペットソロを聞き比べてどちらが上手いか選べと言われて、差は歴然なのに沈黙したり……。

無責任なんですけど、これが普通なんですよね。主要キャラたちがいい子たちすぎると思うこともあった分、余計にこのあたりのリアルさが際立ちました。


サントラも凄い

本編があまりに良かったので、サントラ集『おもいでミュージック』を探して聴いてみました。

TVアニメ『響け!ユーフォニアム』オリジナルサウンドトラック おもいでミュージック

TVアニメ『響け!ユーフォニアム』オリジナルサウンドトラック おもいでミュージック

通常のBGMや使用楽曲のフルバージョンだけでなく、劇中でちょこちょこ出てきた作中人物のワンフレーズ~ワンパートの演奏も収録されています。

楽曲で言えば、例の『暴れん坊将軍のテーマ』と吹奏楽曲『海兵隊』は指導前・指導後バージョンのそれぞれが収められていて、彼らの「成長ぶり」がよく分かるようになっています。こうしてちゃんと聞くと、ピッチも拍も合ってないし、木管のリードミスもはっきり聞こえるし、本当にあからさまに下手で面白いです。


長々書きましたが、ちょっと百合百合しすぎじゃ?と思ったの以外は概ね素晴らしかったです!……いや、もしかしたら他校の(または今の)吹奏楽部はあんな感じなのか?少なくとも自分の時はせいぜいバレンタインに後輩からたくさんチョコもらえるくらいだったんだけど。

きっとブラス経験者ならなおのこと面白いし、そうでない方にも面白いのかどうか知りたいのでぜひ観ていただきたいです!


本編の最後で、主人公達の北宇治高校吹奏楽部は府大会で金賞を受賞、しかし関西大会に進出できる府代表に選ばれたかどうかは不明のままでした。経験者としては、万年銅賞の学校がいきなり金賞受賞と同時に上位大会出場はありえないよなと思いつつ、いやいや物語的にはそれでも行ってくれる方が面白いよね、と期待してしまったり…。

今夏には第二期もあるとのことで、あえて原作には踏み込まずに楽しみに待とうと思います。いや、でも読んでみたいな。迷う。

【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)

*1:Wikipediaによると、演奏は全編ある音大の学生たちが担当していて、下手な演奏シーンではあえて演奏の質を下げているとのことでした。件のトランペットソロのシーンでは、それぞれ学生奏者とプロ奏者を使って差がくっきり出るようにしているそうです。

今月は中国語を頑張ります。

前にもちらと書きましたが、今年に入ってから、毎月一つの言語を強化しようと決めました。

一ヶ月で何ができるんだよって感じだし、千野栄一先生も「新しい言語を始める時は最低半年は集中する必要がある」とおっしゃっていますが、せめてその言葉の仕組みを知って把握する程度には触れられたらなあという言語がたくさんあるので、あまり実利には適っていないのを承知で、そのように設定してみました。
もちろん、この試みはまる一年続けることなく途中で挫折するかもしれませんが、まあ、始めるのは自由ですから。

というわけで、1月はタイ語、2月はエスペラント語をやりました。タイ語は途中でダレてしまい、阪大高度学習コンテンツのカリキュラムの、第二課の途中までで止まってしまいました。
敗因は多分、文字の難しさ。同じ発音にも数種類の文字があって、単語ごとに使う文字が決まっています。漢字みたいですね。まずローマ字書きやひらがなから入る日本語学習者のように、思い切って文字は捨ててまずは文法習得ということにすれば、もう少し進めたかもしれません(コンテンツでも、それを推奨してましたし)。
エスペラント語は、ほぼ毎日…とまではいかないものの、2月いっぱい定期的にDuolingoを使って勉強出来ました。こまめに復習バーを満タンにしていた甲斐あって、レベルは7に。


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ということで、今月は初心に返って、中国語を頑張ります。
エスペラント語もペースを落として続けたいし、全く未習の体系の言語をやるには少しエネルギーが足りないというか…。

そして、留学中の学校でのレッスンのレベルが突然上がってしまったというのもあります。
HSK5級に合格してしまったので、学校としてはそれ以上の内容をしなければいけないということになったようで…今は6級模擬試験の文法解説をやってもらってます。
今のところ6級を受ける予定はすぐにはなかったのですが、これならレッスンの内容を忘れないうちに早めに受けた方がいいのかなあと考えはじめています。

というわけで、現状報告でした。ビザの更新やらなにやらで、最近は少しばたばたしています。更新のことってネットで探してもあまりないんですね。無事に手続きが終わって更新ができたら、記事にまとめようかな。

私も「吹き替えですか?」って言われたい。

二日ほど前に、こちらのSNS「Wechat」*1のタイムラインで話題になっていたトピックがあります。

爆买日货中国大妈现身日剧,算是被黑吗?_日本窗-爱微帮
『日本のドラマに登場した中国人の「爆買いおばさん」、これってヘイト?』

記事の中で言及されているのは今期の連続ドラマ『ダメな私に恋してください』のワンシーンで、ヒロインが探していた商品を、同じく買おうと先に確保していた中国人観光客から譲ってもらおうとして交渉の末に相手は承諾、ただし「倍の値段なら譲ってあげていいわよ」というオチがつく、という内容です。

記事を提供していたのは「日本窗(日本の窓)」という、どちらかというと日本ファンのための記事配信サービスということで、タイトルはやや煽り気味なものの、本文でも「私たちだって抗日神ドラマを作っているのだから、君たちを許そう。」とジョークを交えて紹介されています(今の中国の若者の多くは、抗日ドラマを「ネタ」として捉えているふしがあります)。
また、私のタイムラインにいるのも基本的に日本語を教えたり習ったりしている友人がほとんどです。

そうしたバイアスがかかっていることもあって、大半のコメントやタイムラインでの反応が「ヘイトとは言えない、考えすぎでしょ」「ギャグとして普通に面白いオチ」と冷静に受け止めていて、「これはディーン・フジオカの中国語力を発揮させるために入れたエピソードだから、それ以上の意味は特に考えなくていい」というこの上なく的確なコメントもありましたw

その他の反応としては「わざわざオリジナルエピソードを入れてまでこんな風に中国人を出すなんてひどい!」という(ある意味)ストレートな反応、「いやいや、商品を転売するのにちょっと色を付けるのは普通じゃないの?」という、そっちかよ!な反応*2、その他ドラマや中の人の話題でわちゃわちゃ盛り上がっているコメント多数、という様子でした。

同じ記事で検索すると、別媒体に転載されたものもあって、そちらの方のコメントでは「今やシナ族の爆買いを嘲笑するのが日本人の数少ない娯楽なんだろうな」みたいな過激なものもあるにはありましたが、まあヤフーのコメント同様、それぞれに色々な考えの人がいるということで…。

深キョンもディーン・フジオカも中華圏での人気が高いので、このドラマはこちらでの好感度が高いようです。私の友人の一人は「前回の月9『5→9』よりも面白い!」と言ってます。

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上記記事のコメントの一部。「深キョンの新しいドラマじゃん、彼女かわいいよね」など。
『请和废柴的我恋爱*3』はドラマタイトルの直訳ですが、深キョン演じる主人公の苗字「柴田」と「废柴(ワナビーフリーターなどを指す広東語由来の自嘲語。もとは香港ドラマのタイトルから広まったそうです)」の柴が掛かっていて、上手い訳だなーと思います。

30代以上のドラマファンには「あの台湾ドラマに出ていた藤冈靛ね!」という反応ですが、若い人には日本人同様、日本のドラマ「探偵の探偵」「あさが来た」やこのドラマで知ったという人も少なくないようで、世代によっては逆・逆輸入(というのかな?)みたいな状態になっています。

kn.hatenablog.jp

というわけで、私も「そっちかよ!」と言われそうですが、この記事のコメントで一番衝撃を受けた部分がこちらになります。

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「この男性主人公の中国語、吹き替えでしょ?」
「自分でしゃべってるよ」

すごい、すごすぎる…真了不起!!
ネイティブにこんなことを言わせるというのは、相当なものですよね。いいなあいいなあ。
こういうのを見てしまうと、「しゃべるだけならコジキでもできる」などと嘯いてひねくれたりしてないで、頑張らないとな。という気持ちになります。

kn.hatenablog.jp

翻って、現在の私はといえば、友人をして「この前、なんか頑張ってしゃべってたじゃない?あれ、前よりかなり上手くなってるなーと思ったよ(原文ママ)」と言わしめるのが関の山で…。
うん、ありがとう、嬉しいんだけど「頑張って」は余計だよ!と思いつつ、事実頑張ってしゃべってるので否定できない。そんな現状。

しゃべるのは嫌い。口を開くのがおっくう。そんな自分の性格を飼いならしつつ、ではどうすれば能力を上げられるか? そういう風に考えていかなければいけないなと、ディーンさんを見ながら思いを新たにしました。おしまい。

*1:LINEのようなメッセージサービスが主機能のアプリ

*2:彼らの名誉のために付け加えておくと、自分が代理購入を頼む(人から売ってもらう)ときも、多めに払うものみたいです。私が頼まれた時もそうでした。

*3:请与废柴的我谈恋爱と書かれていることが多いです、谈恋爱は「愛を語る」から転じて「恋愛をする(恋愛状態になる)」というコロケーション

中国で読む北欧留学記―『フィンランド語は猫の言葉』感想文

2月は毎日書くのが目標でしたが、色々あって頓挫し、ついには、ぱかっと一週間以上空いてしまいました。
そのあたりのことはまた次の機会に譲るとして、ブログを更新しなかったあいだにやっていたことのうちの一つで、今回のエントリをしたためたいと思います。

私たち夫婦は日本にいるころはずいぶん本を買ったものですが、そのほとんどは店頭での購入でした。「ずいぶん本を買ったものだ」とか偉そうに言っていますが、大半が積読なので、偉くもなんともありません。
中国に住みはじめてからは、本の調達をどうするか問題が…。アマゾンジャパンだと、書籍だけなら海外発送もしてもらえますし、hontoでも可能なのですが、いかんせん海外配送料は安くありません。できれば、なるべく低価格で手に入れたい…。
そんな時、出版社のWebサイトを定期的に見るのが趣味の夫が、見つけてくれました。

http://www.bookservice.jp/layout/bs/common/html/bargainbook/

このブックサービスというサイトは、もともと取次会社*1の一つが運営していた*2オンライン書店で、この「バーゲンブック」では、汚損ほかの訳アリで出版社へ返品できなくなった(であろう)書籍が定価の半額くらいまで値引いて販売されています。
しかも、見つけたのがちょうど年末の謝恩価格セールをやっていた時期で、通常より点数が多くなっていたバーゲンブックの中に夫が欲しい本があるというので、私もついでに何か買ってもらおうかと見たところ、なんと、ずっと読みたかった本が出ているではありませんか!

フィンランド語は猫の言葉

フィンランド語は猫の言葉

「語学エッセイ」なるジャンル分けをしていいものかどうか分かりませんが、私はそのようなものを読むのが好きで、これだけでまた一つエントリを書けてしまうのですが、その中でも黒田龍之助先生の書かれるものはよく買って読んでいます…と言うとまた偉そうですが、何しろ刊行点数が多いのです。

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

はじめての言語学 (講談社現代新書)

はじめての言語学 (講談社現代新書)


その黒田先生のエッセイのどれかで(手元になく思い出せない…すみません)、この、およそ40年前の女子学生によるフィンランド留学記のことを知りました。『フィンランド語は猫の言葉』、もうタイトルからしてかなり魅力的だと思ってしまうのは、私が猫好きだからでしょうか。いや、それだけではないはずです。

ずっと読んでみたいと思っているものの書店に行く時には忘れていたり、はたまた覚えているときに行った書店には在庫がなかったり、そんな本が誰にでも一冊や二冊あると思いますが、私にとって『フィンランド語は猫の言葉』もそのような類の本でした。
それが今、こうして思い出せた上に、謝恩セールで半額とな!フィンランド留学の本を中国留学中に読むというわけわからなさもなんだか面白いかも、ということで注文することに。

ちなみに、配送料をケチったのだったか、そもそも国内配送のみだったのか、ちょっと失念してしまいましたが、ともかく配送先は私の実家に指定して、この前の春節に両親が持ってきてくれました。せこい。

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著者の稲垣美晴さんがフィンランドヘルシンキに滞在していたのは1970年代末の合計約三年間で、本書では食文化の違いや現地の人々との交流などといった滞在記・旅行記の基本要素はしっかり押さえながら、そこにとどまらずフィンランド語の特徴やヘルシンキ大学での講義の内容(フィンランド語の音声学から、方言や古語にいたるまで!)にも言及し、しかもつとめて明るいタッチで書かれているので(謎の腹痛に苦しんだことや、冬の間の尋常じゃない寒さや一ヶ月以上にわたる太陽が全く出ない期間のことさえも!)、最後までとても楽しく読み終えました。
夏の間の太陽が沈まない「白夜」は知っていましたが、その逆もあるとは…。確かに、白夜があるということは、逆もあって当たり前なのですが思い至りませんでした。想像するだにつらいですが、彼女は「東京と違って、ヘルシンキは真っ暗!」と、どこか楽しげなんですよね。

帰国する少し前、著者は周囲から勧められてフィンランド語の作文コンクールに応募します。その内容から、私がこの本で一番好きな個所を一部抜粋。

フィンランドは物価の高い国。でも私はフィンランド語を無料で使うことができる。フィンランド語を使ったからといって、税金を納める必要はない。言葉はすべての人への贈り物だ。もし今誰かに、フィンランド語は難しいかときかれたら、
「いいえ。ゲームのように楽しいわ。だって文法が十分に複雑なんですもの」
と答えるだろう。

とても感動したので、Wechatで中国の友人にも紹介しました。(拙訳)

芬兰的物价很贵,可是我可以免费用芬兰语。我们不用交税为芬兰语。语言是给所有人的礼物。如果谁问我芬兰语难不难,我就能回答:
不难,很好玩得像游戏。因为那的语法差不多复杂。

ちなみに、読後ちょっとフィンランド語に触ってみようかなと思いましたが、東外大にも阪大にも専攻がないようで、それらのオンラインコンテンツにもなく、今のところDuolingoにもなかったです。残念。
kn.hatenablog.jp

http://how-to-learn-any-language.com/e/languages/finnish.html
これによると、フィンランド語話者はおよそ500万人強、そのほとんどは初歩的な英語ができ、優れた英語話者も多いので、言語としての必要性はあまり高くない、とのことです。そ、そんな…さみしい…。

かもめ食堂」、アルヴァ・アアルトmarimekkoなど、女子受けするキーワードで彩られがちなフィンランドですが、Twitter駐日フィンランド大使館さん @FinEmbTokyo のつぶやきなどでも、フィンランドフィンランド語のユニークさはずいぶん広く知られるようになったと思います。そしてそのずっと前に、こうして異文化と外国語を楽しんでいた先輩がいらっしゃることはとても痛快で、素敵なことです。

かもめ食堂 [DVD]

かもめ食堂 [DVD]

シネマ食堂

シネマ食堂

かもめ食堂に登場したシナモンロール、一時期しょっちゅう作ってました。

*1:出版小売業界における問屋のようなポジション

*2:現在は楽天による

Bullet journalを一ヶ月半使ってみた感想

手帳は、大学生のとちゅうまでほぼ日手帳を使っていて、途中ED!Tに2年か3年ほど浮気して、去年は英語版ほぼ日手帳「Hobonichi planner」を使っていました。

kn.hatenablog.jp
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今年は、前から気になっていた「Bullet journal」をいつか試してみたかったので、ひとつこれで予定等を管理してみることにしました。

こちらとこちらで紹介されている考案者の動画で説明されているのですが、「Bullet journal」ではToDo、プロジェクト管理、予定、備忘録を一冊のノートにまとめる方法がとられます。

まずは自分が好きな、使いやすいペンとノートを用意します。方眼でも罫線でも無地でも、分厚くても薄くても、100円のダイスキンでも紳士なノートでも、なんでも構いません。筆記具も同じくです。

以下、基本的なBullet journalの作り方
初めに、見開き1~2ページ分くらいをインデックスページにします。
次の見開き1ページはマンスリーページ。月のカレンダーと月間ToDoを書きます。
その次のページから、デイリーページにして、日ごとの「タスク」「予定」「メモ」などなどを書き出していきます。見つけやすいように、それぞれの先頭のマークを変える)
完了したタスクは消します。
埋もれてはならない重要な予定や締め切りは、マンスリーページに書き込みます。
その月が終わったら、これらにページ番号をふり、インデックスページに書き込みます。

基本的な使い方に加えて、私がやっていること

2015年の内容も少し入れた

月末の反省ページを作った

2015年の手帳の内容のうち、時々見返したいものを先頭に置きました。
あと、(これからも継続できるかわかりませんが)1月の最後のページには見開き一ページを使って全体的な反省・まとめを書きました。
つまり、基本の使い方ではノートを開くとまずインデックスページ、それからマンスリー(1月)、デイリー(1月)、マンスリー(2月)、デイリー(2月)…と続いて行くことになりますが、私のノートはインデックス→2015年ページ→マンスリー(1月)→デイリー(1月)→1月の反省→マンスリー(2月)…という順番で並んでいます。
インデックスページはこんな感じ。

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特別なページは独立させた

写真の中の「見たい映像作品リスト」「編み物パターン集」がそれです。
あと、まだインデックスに書き加えてはいませんが、読書ノートのページも作っています。
本のタイトルごとに見開き1ページ割いて、読書の時は傍らに置いて、分からない単語をメモするのに使います。ある程度溜まったら(一列とか、一ページとか)一度に意味を調べています。もっとこまめにするべきなんでしょうけどね…。

先の予定にはふせんを使う

欠点として、その月のデイリーを全部書き終わらないと、つまり月末にならないと、次の月のマンスリーページが作れないというものがあります。
なので、先の予定は忘れないようにふせん(写真の左ページ)に書いておいて、マンスリーページを作る時に書き写します。

デイリーページに書いていること

  • その日の簡単なスケジュール
  • その日のタスク
  • 勉強したこと(進捗やメモ)
  • 見たドラマや映像作品(感想と言うよりタイトルのメモ)
  • 編み物の進捗
  • その日書いたブログのタイトル
  • 買った本のタイトル

その他、印象に残ったもののメモ

ちなみに、写真の猫ふせんを貼っているのはほぼ日のweeklyノートです。去年も「hobonichi planner」と一緒に手帳に挟んで使っていたのですが、中身はお小遣い帳兼時間簿です。見開き一ページで一週間バーチカルタイプなので、何時から何時まで何をしたかというざっくりした記録にしています。去年もやっていたけど、途中で真っ白になってしまったので、今年は続けられるといいな。


(このリンクの商品は4月始まり用です)

あ、手帳カバーは何年か前にハンズで売ってた2800円くらいの革と500円くらいの麻ひもと、家にあった製本道具で作ったものです。気に入っています。

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差しているのは、パイロットの万年筆(ロイヤルブルーインク)、パイロットの万年筆(赤インク)、ファーバーカステルシャープペンシルです。ファーバーのHPはたぶんもう廃盤。

Bullet journalの使い方についてはまだ手探りですが、とりあえずなるべく傍らに置いておいて、すぐ開いてメモできるようにしています。まあ自分のやりやすいように使うのが一番だと思うので、この調子で1年間使っていきたいなーというところです。いいアイデアや、自分は手帳にこういうことも書いてるよ!というのがあれば教えてください。

ミドリ MDノート<文庫> 方眼罫

ミドリ MDノート<文庫> 方眼罫

何を使って書くか?筆記具についての記事

kn.hatenablog.jp
kn.hatenablog.jp

HSK5級合格のためにやったこと(一ヶ月前~直前対策)

今回は、下記エントリの続編のつもりで書いています。
kn.hatenablog.jp
一か月前まではどんな対策をしていたかは、上記のエントリに書きました。


現地受験の申し込みから受験まで、受験会場の雰囲気などはこちらに書いています↓
kn.hatenablog.jp


試験対策に費やした時間と、それまでの下地

前回は明記していませんが、HSKという試験を意識して勉強を始めたのは、だいたい受験の3か月前くらいからかもしれません。その一か月後にいざ6級の問題集を解いてみて、怖気づいてレベルを下げたという経緯があります。
あと、私の中国語学習歴は、大学時代に第二外国語として1年履修(2003年春~)のち単位を取ったあとすっぱりやめ、2013年秋ごろから独習開始、2014年5月から週一回ネイティブのレッスンを2時間受講、2015年春から留学、という感じです。ブランクや他との並行はありますが、トータルで2年半~3年くらいは勉強してます。

別の記事でもちょいちょい書いていますが、昨年末に受けたHSK5級に無事合格しましたので、こうして偉そうな記事を書くことができます。偉そうなうえ、4000字超と長文になりましたが、興味のある方もない方も、読んでいただけるとうれしいです。

長くなったので、目次をつけてみました。

受験結果

内訳としては、リスニング・読解・作文の配点が各100で合計300点満点のうち、
リスニング:78点
読解:94点
作文:75点
ということで、合計247点、ぎりぎり8割超でした。

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合格点は6割の180点。ちなみに日本のもろもろの協会が主催している各国語検定とはちがい、各科目ごとの最低点(たとえば読解とリスニングでそれぞれ6割得点、なおかつ合計点で7割超得点といったようなもの)はありませんので、極端な話、たとえ作文とリスニングの合計で80点しか得点できなくても、読解が100点なら計180点ジャストで合格ということです。

雑感―漢字圏であることの功罪

私の得点の偏りを見てもそうですが、日本人は母語との使用文字の相似という超チート条件があるので、読解でかなり稼げます。ただし、普段からつい文字頼みで中国語に接してしまうために他の分野(特にリスニング能力)が伸びないという落とし穴があるのもまた、日本人の中国語学習者の特徴ではないかと思います(鏡を見ながら)。

ちょっと話を変えますが、日本語能力試験(日本語が母語でない人向け)の得点率において、中国語を母語とする日本語学習者は他の欧米圏の学習者に比べて、読解では優れている反面、リスニングでは平均得点がはっきり低いというデータがあるようです。ただ読解が有利というだけでは、リスニングの差は出ないはずなので、この「文字の相似」がむしろ仇になっている面もあるのではないかと考えています。日本人の中国語学習者にも、同じことが言えるのではないでしょうか。

ということで、ここから科目別にやったことを挙げていきます。

総合対策:語彙

上記をかんがみ、語彙は発音とセットで増やす必要があります。逆に言えば、耳で聞いてその単語がぱっと頭に浮かべば、その語はOK、覚えたということです。
5級に出る単語の把握には前回書いたように、単語帳は買わずWeb上で検索・ダウンロードした、ピンイン付きの2500語リストを使いました。
PDFをOnenoteにいくつかに分けてコピーし(evernoteが使えるならもちろんevernoteでいいのです、中国では使えないので)、「ピンインを見て漢字が思い浮かぶかどうか」を習熟の判断基準にして繰り返し見ました。
具体名詞のように意味も余さず把握しているものは消し込んだり(完全に消すのではなく消し込み線を入れる)、解いている模擬問題に出て分からなかったものに印をつけて用法を書き加えたり、明らかに重要語(使用範囲の広そうなものなど)なのに覚えていないものだけを集めて新たにページを作ったりと、適宜手を加えながら使いました。
結局全体的には、2~3周は眺めたかなーという感じです。

リスニング対策

不安だったので、「読解」のほうで挙げる模擬問題集に加えて特化したものを用意しました。

模擬問題集の方が簡単で、対策本の方が思うように得点できなかったので、後者のCDをシャドーイングにも使ったりして繰り返し聞きました。模擬問題の方の問題は各一回しか聞きませんでした。
語彙が増えるにつれて、聞いてわかる単語が増えるので、だんだん自信がついてきました。

読解対策

模擬問題が中心です。

強いて言えば、時々手持ちの小説やスマホでのインターネットニュースも読んでいましたが、直接的な試験対策にはなっていなかったかも。そこまで特別に難しい文法・成語などは使われていないので、ここでもコツコツと語彙を増やしていきます。
設問のタイプとしては、内容の理解確認、それから文章中の単語の穴埋め(選択肢はイメージの近い単語4つ)などがありますが、後者は本文中に正解の単語が出てくることが多いので、落ち着いて前後の文章から探せばOKです。ただ、設問45問に対し解答時間が45分なので、試験対策の時点でも時間を測るなど、「早く正確に読むこと」を意識した勉強をするべきだと思います。

作文対策

正直、あれからもネイティブチェックはほとんどしてもらいませんでした。環境的には恵まれているので勿体なかったかもしれませんが、必要ないと判断しました。前に書いたエントリ中でのlang-8の件でもそうですが、特に国語教授法等のスキルがないネイティブの判断は「オレがそういう風に使うか/使わないか」だったりして大変曖昧で、「ここが違う、こう変えるべき」と言われても、そこから根拠や納得いく説明をもらえることは稀です。

たとえばイタリア語では、文法上は名詞の直後に修飾する形容詞を置く決まりなので「来週」は「la settimana prossima」なのですが、「la prossima settimana」と言うネイティブはとても多くて、前者で書いていると後者派から「訂正」されることも多々あります。これはイタリア人が特別いい加減だからというわけではなく、「電車が『参ります』を『伺います』に変えられないのはなぜ?」と非ネイティブから聞かれた日本語ネイティブが「ここでは『伺います』は使えない」ことは即座に指摘できても、それ以上の説明にはある方面でのスキルが必要になるのと同じです。

その点では、私の留学先の先生や友人も「普段は中国人に日本語を教えている中国人=日本語で意思疎通が取れる=日本語も話せる一般的なネイティブ」という人々なので、早い段階でそうした方面で頼りにするのはやめました。もちろん日常会話など、生活中の中国語では大いに助けてもらっていて、感謝しています。

前置きが長くなりましたが、私が作文対策に取り組んだのは本番一週間前からで、やったのは「問題集の模範解答を書き写す」ことです。
最初は一ヶ月前くらいからの模擬問題集を解く際に、バカまじめに「写真を見て100文字程度の文章を自由に作りなさい」の文章の内容をいちいち考えていたのですが、この「頑張って考えた内容」って別に本番の試験には役に立たないんですよね。本番は本番の写真を見てその内容をそこで考えて書くのですから、一回一回の練習問題のために頭を使ってオハナシを考える時間は無駄かな?と思ったんです。たまたま似たイメージの問題が出ても、練習で作った文章をいちいち覚えてはいませんしね。
だから、本番でそのオハナシを入れる骨組み=構文や文体を身に付けておくことに注力することにしました。まさに「内容=骨組みの中に入れるもの」ですね。

ちなみに留学先の先生には、その「あらかじめいくつか解答を作っておいて暗記する」という方法を勧められたので(理由としては「中国の学生(特に大学受験生)もそうするから」)、「こらあかん、自分で方法を考えよう」と思った…というのも少しありますw
科挙の国だけあって、一にも二にも暗記!というスタイルが、いまでも彼らの学習の基本なんですね。

模範解答には日本語訳も付いているので、模範解答を一読→日本語訳だけを見ながら書いてみる→模範解答をそのまま書いてみる、というパターンで繰り返しました。
もちろん読むだけでもいいのかもしれませんが、書く(といっても本番はwebテストなので、ここでもOnenoteを使って本番通りにタイプしました)ことで「こういう呼応表現を使えばいいのか」「ここは句点ではなくコンマになるのか」など「解答向きの文章の形=文体」が分かるようになりました。何より解答で指定される「100文字前後」の量感をつかめるようになります。最後の方には面白くなってきたので、思い付きで「構文をそのままで、まったく別の内容について書いてみる」という練習もしてみました。結局オハナシ考えてるやんか、っていう。

本番では75点と、点数分布では上位2割以内だったものの自分の結果では3科目中最低でした。5級相当の難しい単語を意識して盛り込んだり、複雑な構文を使えば、もう少し点数が伸びたのかもしれませんが、そこは実力相応ということで。

その他

いきなり5級を受けるので中級レベルの語や語法に落とし穴があると考え、学校で使うテキスト(初中級向け)を未習範囲含め音読するなどしました。4級の範囲の単語もざっと眺めるなどしました。

終わりに

満を持しての合格エントリうぇーいwwwと、うきうきして書き始めたのでものすごく長くなってしまいましたが、以上です。すぐにではありませんが、ここまで来ちゃったのでいずれ年内にでも6級取得に向けて動こうと思います。最後に、受験会場の門に書いてあってすっかり気に入ってしまった言葉を置いて、本エントリを閉じます。

学习成就未来,知识改变命运(学びは未来を成し、知識は運命を変える)