つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

円高を利用して買ったもの

少し前のことになりますが、イギリスのEU離脱に際して、急激に円高が進みましたよね。

ツイッターを見ていると、早速海外からの輸入品を買う人が多く(フォローしている人は読書家が多いので、洋書を買っている人が多い印象でした)、私も何かないかなと思って少し考えていたんですが、特に今だから欲しいというものもなく。

引っ越し後、エクセル家計簿の書式を一新しようと思って色々ヒントを探していた時に、羽仁もと子の家計簿で有名な出版社・婦人之友社のwebサイトで「婦人之友社 5つの提案」というのを見つけました。

  1. 手持ちのものを最後まで使い切る
  2. 使用量・消費量のムダを点検する
  3. 使用中のものがあるうちは、次を買わない
  4. 手づくりできそうなものを見つける
  5. 予定・予算をていねいに立て、守る

この時作ったエクセル家計簿の書式は今のところ満足していて、機会があればまたブログに書こうと思いますが、とにかくこの「5つの提案」はどれもなるほどなと感じるものだったので、これらを(できるだけ)実践して生活しています。

なので、物欲の出し方みたいなものを軽く忘れていて、すわ円高!と突然欲しいものができることもなく、しばらく静観していたのですが。

『ベルンド・ケストラーのスパイラルソックス』は、何の変哲もない一般的なソックヤーン(靴下用毛糸)を使いながら、かかとを編まずにまっすぐ編むだけでタイツのように足にフィットする、不思議で面白い靴下の編み方が紹介された本です。
その楽しい編み方もさりながら、登場する糸がどれも鮮やかで美しくて! ショートピッチで次々色が変わる毛糸は、使い道に悩むこともしばしばなのですが、靴下を編むと細かい模様になって面白いんですね。この表紙だけでも、色とりどりの毛糸の楽しさは十分伝わると思います。

この本の中で使われている毛糸はほとんどがドイツのメーカーのもので、巻末にはそれらが購入可能なオンラインショップのアドレスが付記されていました。

そういえばこれらの毛糸が欲しかったんだ! と思い出したのは、たまたま別のものを探しに入ったユザワヤで、同じメーカーの毛糸を見つけた時でした。ユザワヤの価格を見て、今オンラインで買えばもう少し安いのでは? と思いまして。

さっそく帰宅してすぐに、本に書いてあったオンラインショップ「けいとや」さんのページを見てみたところ、本で見て欲しい色も、それ以外の可愛いカラーバリエーションも多数あり、在ドイツのショップなのに日本への送料無料! というので、すぐに3種類の毛糸を購入しました。
keitoya.ocnk.net

7000円以上の購入で追跡機能付き、7000円未満でも保険などが有料で付けられるようでしたが、まあドイツなら大丈夫かなーと、追加料金なしの保険や追跡なしでお願いしました。

申し込んだ次の日には発送の連絡があり、到着までは4日から2週間とのことだったので、わくわくしながら待っていると、申し込んでから9日後、発送から8日後の午前中に、郵便受けに入っていました!

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デュッセルドルフから荷物が届くのは初めての体験です。
気球の写真が付いたドイチュポストのラベル、可愛いのではがして手帳に貼りました。

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明細書。首尾よく、1ユーロ112円で買えました。今買わなくても、いずれ秋には頼んでいたであろう品々なので、いい買い物をしたと思います。

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頼んだ毛糸3種。オパールフンデルトヴァッサーシリーズから1種類と、ショッペルのアドミラールドルックから2種。オパールのは、その名の通り芸術家・思想家のフンデルトヴァッサーの作品から着想されたカラーリングから成るシリーズより、紫色が印象的なものを。ショッペルの二つは、オパールのよりも色のピッチは長めかな。ビビッドでポップな色づかいがかわいいです。

そして、送料無料、ユーロ安に乗っかれたというだけでもかなりお得感があり大満足なのに、さらに3カ月有効のクーポン、数種のハーブティバッグの詰め合わせ、そしてミニサイズのHARIBOのおまけが入っていました。
ハーブティと一緒に手書きのお手紙も入っていました。
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(一応先方の個人名も伏せました)

もう…これらの心づくしのサービス乱れ打ち。円高ウェーイwwwと狙って買ったことがちょっと申し訳なくなるほどです。
これはもう、9月までにクーポン使うしかないではないですか。

とは言っても、自分だけでは貢献できる力に限りもあるので、こちらのネットショップを知って使おうかどうしようか迷っている人が「利用しよう!」と思えれば、と考えまして、本エントリを書いた次第です。
円高ユーロ安もしばらく続くみたいですし!ぜひぜひ!!

ミニマルに生きるのも悪くはないですが、手持ちのお金が増えたらそれを好きなものや応援したい人のために使えるわけで、そっちの方がより多くの人が幸せになるからやっぱりお金はあったほうがいいなーと思いました。お金稼ごう!

6月の読書:カレル・チャペック『園芸家の一年』

私はイタリアの物語だとジャンニ・ロダーリを読むし、はてなのアカウントの元ネタはトーマス・M・ディッシュの『いさましいちびのトースター』なんですけど、別に児童文学やファンタジーを好んで率先して読むというわけではないのです。あくまで『猫と共に去りぬ』や『青矢号』や『いさましいちびのトースター』を読んでみたら面白かったという話で、この、本との出会い方というか、あるカテゴリへの分け入り方というのは、結構私にとっては重要なのです。で、私はずっとカレル・チャペックへ分け入ってみたいと思いつつ、そのやりかたに悩んでいました。

今のところ、日本で一番有名なチェコの作家はチャペックだということになっている…とおもいます。千野栄一先生のエッセイ集『ビールと古本のプラハ』を読んで以降チェコに興味がある私は、チャペック、いつか読まんとなあ…と思いつつ、タイミングや出会い方を図りあぐねていたのです。ちなみに、この本に登場する作家・フラバルは読んで、好きになりました。フラバル先生の最期にまつわる「窓辺に来た鳥にえさを与えようと身を乗り出して墜落死」という俗説、理想の死に方ベスト5くらいに入ります。

きっかけは、引っ越してから始めた室内でのハーブの栽培でした。毎日せっせと水を上げたり土を観察したりしているときに、ふとチャペックに園芸エッセイの本があったなと思い出しました。そう、やっと私にも、チャペックを読む時機が到来したのです!

kn.hatenablog.jp

私が読んだのは、恒文社版の飯島周氏訳のものです。平凡社ライブラリ版、中公文庫版(『園芸家12カ月』)などあるようですが、図書館で唯一利用可能な図書がこの版だったので。元来、本は買ってから読む派でしたが、当面倹約路線なので、積極的に図書館を使えるようになっていきたいという次第です。図書館から借りた本を読み終われない、いや正確には中々読み始められないという悪い癖があって、気が付いた時から学生時代までは延滞の常連だったので、以後は自分が書店に就職したというのもあって気になる本はどんどん買う派だったのですが、しばらくはローコストで生活したいがために、公共サービスをありがたく享受しようかと。
本を買う時の喜びって、なんか脳から変な薬が出ているんじゃないかというくらいに他で得難いものがあると個人的には思うんですが、貸出期限を守れないという悪癖を放置する代償に、いずれ手放すかもしれないものにお金を払い続けるのはよくないんじゃないかとも思いはじめまして。ひとつ、図書館利用という習慣を養ってみようと相成りました。

kn.hatenablog.jp

前置きが長くなりました。本書は、趣味人であったチャペックの多彩な趣味の一つである園芸、庭いじりについて書かれたエッセイです。タイトル通りに、「園芸家の○月」という章が一月から十二月まで丸一年分、そしてその合間合間にも短いエッセイが挿まれています。

「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」というやまと歌がありますが、植物を愛でる人の心というのは洋の東西、時の今昔を問わず共通するものなのだなあと微笑ましくなります。日照りが続けば雨が降ってほしいとやきもきし、雨がざあざあ降れば歓喜し、しかし降り続けばちょっと降りすぎやしないかと心配し、寒ければ自分の服を庭の木々に着せてやりたいと思い、バカンスに家を空ければ留守を任せた知人に毎日あれこれと用を言いつけ庭仕事をさせ…、という具合に、四季折々の「園芸家あるある」がユーモラスにつづられています。チャペック兄による挿絵がとぼけたタッチでまた可愛い!

もちろん相違点もあります。たとえばチェコの六月は乾燥していて、時々雷とともに雹が降ること。あちらの庭は広いから、一部をロックガーデンにして高山植物やサボテンのスペースにできるということ(いや、これは単にチャペックが凝り性なのか?)。冬季には庭のあずまやや、バラのアーチや、パーゴラを手入れするように、などと園芸書には書いてあるそうです。パーゴラとは何ぞや?と調べたら、ぶどう棚のことらしい。

「手のひらほどの大きさでも、庭を持つべきだ」とチャペックは言います。私の、出窓に小さい鉢をいくつか並べただけのスペースも、庭と呼んでいいのかなとなんだか嬉しくなる一節です。

この他にも示唆に富む文章がたくさんあり、単なるモノマニアの「あるある」で笑わせるだけのエッセイではなく、時折しみじみ、じんとしてしまいます。例えば、私の好きなところ。

労働をするなら、楽しいからか、能力があるからか、さもなければ、結局は生きるためにか、どれかの理由でするべきだ。ところが、主義のために靴を縫うこと、主義や美徳を意識して労働するのは、それほど価値のない労働をすることを意味する。

たとえひたいに十字を切らなくても、わたしたちは誰でも、ゆっくりと人間の生まれたままの状態に帰るのだ。どの家のかまどの火も、かまどの神様たちに敬意を表して、燃えている。わが家への愛は、星の神々のどれかをあがめるのと同じ、一種の儀式なのである。

この本を読んでいて、「文化(culture)」と「耕す(cultivate)」は同語源だよな、とハッとさせられました。やわらかいふかふかの土を、きちんと自分の中にメンテナンスして、栄養を与えて、養っていかないと。
他の版も読んでみたいし、いずれ手元に置きたい一冊です。

園芸家の一年

園芸家の一年

猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)

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青矢号―おもちゃの夜行列車 (岩波少年文庫)

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いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)

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ビールと古本のプラハ (白水Uブックス―エッセイの小径)

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わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

4種のスパイスで作るインドカレーを3回作ってみた感想、ゆで卵のピクルス、そしてビリヤニなど。

kn.hatenablog.jp

こちらの記事の続きです。

あれからリベンジもかねて、この「はてな匿名ダイアリー」で投稿されていたレシピでカレーを作っては食べ、作っては食べてみて、うまく作るコツのようなものが分かってきつつ、また自分なりのやり方に行き着きましたので、他のカレー好き、ひいては料理好きの方々とも共有出来たらと思い、覚え書きもかねてエントリする次第です。

前回のエントリが書かれた日付(6/22)をご覧になって、なんか頻度高すぎるんじゃない?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。文字通り3日と空けずカレーを作っているありさまなのですが、これはもう仕方がないですね。スパイスに呼ばれている、というか。初めて作った時に、食べ終えながらすでに「次はどんなカレーにしようかな」と考え始めている自分がいました。それから買ったスパイスはいつも冷蔵庫のドアポケットに保存しているのですが、冷蔵庫を開閉するたびに目に入るそれらに「あー、またカレー作りたいな…」とカレー欲が刺激され、結局最初に作ってからきっちり3日目に2回目の挑戦をしました。これがその時のカレーです。

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えび&キーマカレー
オリジナルからの変更点としては、辛みが少々物足りなかったので、スタータースパイスにホールの唐辛子を2本加えてみました。それから、しょうがとニンニクをすりおろさずに、どちらも細かいみじん切りにしました。前回焦げ付いてしまったのもあり、私の好み(単にすりおろしよりみじん切りのほうが面倒くさくない)もあり。やはりそうしたら、焦げずに苦くないカレーになりました。おおむねおいしかったけれど、エビはがっつり煮こんでしまったので、ちょっと硬くなってしまい反省。次は仕上げる直前に加えようと思います。

それからさらに3日目の今日、3回目のカレーを作りました。この3日という間隔は別に図ったわけではなく、どうやらこのカレー、食べた翌々日には、あー明日カレー作ろ!と思っちゃう身体にしてしまうみたいです。おそろしや…。

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3回目の挑戦はかぼちゃとオクラのカレー。写真だと全然見えないオクラは、ヘタを落としたあと軽く素揚げにして、皿に待機させて上からカレーをのせました。写真的には上にのっければよかった…。カレーを煮ているときに、火を止める直前に投入して合わせようかなとも思ったのですが、カレーにねばねばが移って、残りを使ってビリヤニを作るときに支障がでるといけないので、やめました。この時はビリヤニをお弁当にして、夫に持たせようと思ったので、ニンニクを抜いて、代わりにショウガを多めに。ショウガは今回はすりおろしました。辛味もまた変えてみました。今回はホールの唐辛子に加え、チリパウダーも+小さじ1杯。代わりにコリアンダーを大さじ1から小さじ2に減らしました。
ちなみにこのカレーにはタンパク質が入っていないので、付け合わせにピータン豆腐を食べました。豆腐に刻んだピータンをのせて、ごま油と醤油を合わせたたれをかけただけの中式冷奴。うま!

というわけで、以上から私なりにこうしよう!と思ったことを書いておきます。

常に前倒しで作業する!

前回記事で「次の工程に進むサインを見逃さない」ということを書きましたが、「これ、もういいのかな?いや、まだかも…。もうちょっと待ってみよう」と、律儀にサインが出るのを待っていたら時機を失するということがわかりました。火は常に強火なので、ぼやぼやしていたらどんどん加熱が進んでしまいます。なので、「玉ねぎの一番小さいのが焦げてきた!はい次!」「トマトがちょっと崩れてる!はいスパイス!」と、どんどん、気持ちちょっと早めかな?というくらいで工程を進めていくと失敗しないと思います。「これはもういいのかな?」と思った時点でもういい!と押し切るスタイルでやっていくとスピードに乗れます。

焦げやすい器具ではおろさずにみじん切り!

私は鉄フライパンを使っているのですが、2回すりおろししょうがでやってみて、おそろしく焦げ付くということが分かりました。玉ねぎに水分が残っていようがいまいが、炒めるそばからどんどん乾燥して、そしてハネる!超痛い!ハネたクミンが刺さるよりも心なしか痛い!調理器具の加工によっては全然こういうことがないものもあるかと思いますが、私はやはりショウガとニンニクはみじん切りにしようと思います。

ゆで卵のピクルスとカレーは最強に合う!

2回目のカレーも1回目と同様にゆで卵のピクルスを添えています。これは1回目のと同時に漬けこんだものだったのですが、黄身にまでお酢の味がしっかりついていて、もう本当においしかったです!
普通にゆでた卵の殻をむいて、水とお酢を1カップずつ、砂糖4分の1カップ、塩大さじ1、唐辛子、ニンニク適量を鍋でひと煮立ちさせて作ったたピクルス液に漬けるだけです。
漬けて3~4日目がおいしいんじゃないかな。私は固ゆでにしましたが、半熟でもおいしいかも。インドカレーだけじゃなく、どのカレーにもたぶん合うと思います。試したことない方は、ぜひぜひだまされたと思って一度作ってみてください。

トマトの大きさはあまり影響しない!

1回目から3回目まで、だんだんとトマトを切る大きさを大きくしていってみましたが、最終的に10分煮るので全部跡形もなくなります。特に、今日(3回目)は野菜カレーだったのでトマトも存在感が出るといいなと思いかなり大きめ、といっても8~12等分くらいにしたのですが、ものの見事に溶け込みました。「トマト&カボチャ&オクラカレー」にしたかったなら、煮る工程の中間地点くらいに追いトマトをしたら、トマトの食感も楽しめるカレーになったかもしれません。
ともあれ、材料を切る作業というのは地味に時間がかかるし面倒くさいので、大きく切ってもいいものはどんどん大きく切って手抜きをしちゃうことにします。点火から煮込みまでは本当にジェットコースターみたいに一気に出来るので、楽しいです。

おまけ・ビリヤニの作り方

ビリヤニはインド風炊きこみご飯で、下茹でした米とカレーを鍋の中で重ねて炊き上げたものです。最新号のdancyuカレー特集でもビリヤニのページがありましたね。
このインドカレーのレシピだと、2人で食べるとちょっと余りが出るので、私は毎回ビリヤニにしています。

以下に、私のカレーバイブル『カレーのすべて』(柴田書店)のレシピ+dancyuに載っていたレシピのうろ覚え(買ってないんです…すみません)+試行錯誤しながら3回作って自分なりになんとか定まったレシピを記しておきます。

米1合を軽くといで、吸水させたあとざるに上げる。
ターメリック少し、バター少しを入れた多めの水を鍋に沸騰させて、そこに米を全部入れる。3~5分くらい茹で、ざるに上げて湯を切る。
鍋に米と、残りのカレーを交互に重ねながら入れる。鍋底から米、カレーの順番で。
酒少量をふって、フタをして、点火。5分くらい弱火にかけた後、ちょっと中をのぞいて水分が飛んでいたら火を消して20分蒸らす。ざっくり混ぜて器に盛る。

これを食べながら、あ~またカレー作ろう、次は何入れようかな、と思うのでした。

おわりに

インドカレーは元々好きで、自炊も元々好きなのですが、今までは作れるものじゃないと思っていたので、もっぱらお店で食べていました。
その反動なのかなんなのか、もうすっかりこのインドカレーのレシピがやみつきになって、いつでもこのカレーが食べられるように、今やトマトと玉ねぎは常備品です。
スパイスや食材方面にも興味が開かれて、次はどれを注文しようかなとわくわくしてます。
おすすめの食べ方などあったら、ぜひ教えてください!

カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック

カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック

話題のインドカレーレシピをさっそく試してみました。

我が家のインドカレー

「基本のカレーって玉ねぎとトマトの旨味をスパイスで食べる料理という認識」わかる! ところでブクマ2000超えてるけど、そろそろ国会に持ち込めるのでは?/ 作った→ http://kn.hatenablog.jp/entry/2016/06/22/162642

2016/06/17 17:02

この「はてな匿名ダイアリー」の記事、最初はよくあるめんどくさいウンチクおじさんによる俺のカレー論みたいなウエメセエントリかと思い、「えらい伸びてるなー」とタイトルをぼんやり眺めるだけだったんですが、この伸び方は尋常ではないなと開いてみたら、包容力の高い書き手の人格もあいまってすごくすごく魅力的な内容で、さっそくその日のうちにブコメで紹介されていたアメ横の豆・スパイス卸の大津屋のネットショップでスパイス四種を注文しました。

一応注文する前に、カルディのサイトからギャバンから出ているそれぞれのスパイスの価格をチェックし、比較をしたのですが、送料(864円)込みでも大津屋のほうが安く、しかも量が多い(大津屋はすべて1袋100gが最小単位、ギャバンは物によって65gとか80gとかまちまち)という結論に至ったので、大津屋にしました。

注文から二日後、時間指定の通りの夕方にスパイス到着。
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ほかに必要な材料はすでに準備しており、あとはスパイスを待つのみだったので、さっそく次の日の昼に作りました。

以下、匿名ダイアリーのレシピで実際に作るときに気を付けたこと、作ってみて気づいたことなどを書いていきます。
がちがちに引用するのは増田に悪いので、レシピ全文はこちらからご覧くださいね。
やりとり含め、とてもいいエントリだと思うので。

まず、元の記事には「慣れたら30分で出来る」と書いてあるので、初めからスピード感を意識して取り組みました。
主な流れは、

クミンを炒める→玉ねぎを炒める→おろしたショウガとニンニクを加える→トマトを加える→火を止めスパイスを加える→スパイスを炒める→具材を加える→水を加えて10分弱火で煮る

ですが、すべての工程に「次行程に進むサイン」を書いていてくれてるので、それを見逃さないようにイメトレします。
するとこうなります。

クミンを炒める(パチパチする)→玉ねぎを炒める(端が軽く焦げる)→おろしたショウガとニンニクを加える(香りがまろやかになる)→トマトを加える(ドロドロになる)→火を止めスパイスを加える→スパイスを炒める(2分くらい経つ)→具材を加える(火が通る)→水を加えて10分弱火で煮る

これを元記事を読みながら何度となくイメトレして、本番では一度もスマホを見ないですむようにしました。紙媒体でも何でもそうですが、レシピをちらちら見ながら作るとどうしてもスピードに乗り遅れてしまうし、それに伴って失敗のリスクも上がるので、工程を完全に頭に入れてから作り始めるのはおすすめです。時間がない方は、作る前の晩に寝ながらイメトレしてみてください。

当日は、作り始める30分くらい前から米を研いで浸水させておきました。ターメリックライスを作りたかったのですが、うちでは3年くらい前から鍋でガス炊きしているので、同時に作ったのではカレーへの集中力が落ちると思い先に炊くことにしました。

ちなみに米のガス炊きは、1合につき1カップ前後の水を入れて初めは強火→沸騰したら弱火→水分がなくなって鍋底からチリチリ音がしたら火を止めて20分蒸らす、です。フタはずっとかぶせておきます。できれば30分くらい浸水させてからのほうがおいしいです。量が少ないと芯が残ることがあります。2合以上炊くほうが安定する気がします。

炊飯用の鍋に点火して、米を炊いている間に材料を切りました。今回は初めて作るレシピで絶対に失敗したくないので、切ったあとのそれぞれの材料を小さい皿やボウルに入れて用意することにしました。ずぼらなので普段はあまりこういうことしないのですが、おいしいカレーのためなので話は別です。パウダースパイスと塩も計量して一つの器に合わせておきました。

米が炊きあがったので火を止めて、蒸らしているあいだにいよいよカレー作りです。材料を作る順番通りにガスレンジの端に並べておきました。いつも中華を作るときには一番最初にショウガとニンニクを入れるので、それらを玉ねぎより先に入れてしまいそうで怖かったからです。

油→クミン(パチパチ)→玉ねぎ、まで順調だったのですが、ここで少し失敗。玉ねぎを炒めすぎました。二口あるうちの強火力コンロの方で作っていたのですが(これも、おいしい中華が作りたかったのでこのタイプを買ったのでした)、体感2分くらいで端が焦げてきたにも関わらず「元記事には8分くらい炒めるってあったよね…」と時間の長さに囚われるあまり、時機を逃してしまいました。4~5分くらい炒めた時点でショウガとニンニクを投入したのですが、フライパンの温度が上がりすぎ、玉ねぎも水分がかなり飛んでいたためか、あっという間に焦げ付いてしまいました。「玉ねぎの端が焦げ始め」たタイミングだと、なじませるのに十分な水分があったはずです。増田も元記事で書いているように、それぞれ使う器具の熱伝導の高さやコンロの火力によって時間は変わってくるので、「次に進むサイン」を最優先に作るべし、ですね。

その後は特に問題なく煮込み作業まで終わりました。今回の具材は、ゆでておいたひよこ豆の冷凍がフリージングパック一つ分あったので、前の晩から冷蔵庫に移して解凍しておいたのを使ってチャナマサラ(チャナ=ひよこ豆で「ひよこ豆のカレー」)にしました。『カレーのすべて』(柴田書店)には、水と一緒にひよこ豆のゆで汁も加えるよう書いてありますが、ゆで汁は全部冷凍前に切ってしまったので、今回はナシです。

煮込んでいる10分の間に、炊きあがった米にターメリック、塩、バター、レモン汁を加えてターメリックライスを作ります。私はこれまで、ターメリックはただの色付け要員だと思っていましたが、今回届いたばかりのターメリックの袋を開封したとき、ふわっと強い香りが鼻を衝ち、うわあ、と感動しました。今まではS&Bか何かの卓上スパイスを使っていたので、この芳香が全然分からなかったし、炊く前の米にぴっぴっと適当に二、三振りするだけでした。今回は、『カレーのすべて』のレシピ通りに炊きあがったあとにしっかりした量(小さじ半分強)を加えました。油に溶けやすいとあったので、ターメリックを入れた中心にバターを落として、混ぜ合わせるようにだんだん広げていくと、うまく米全体にいきわたりました。

10分経って、煮込んでいたカレーの火を止めて、仕上げにレモンをひと絞り。ご飯を炊き始めてからここまで、トータル45分。次はあと5分短縮できるようにがんばろう。

さて、ピクルスも仕込んでおきました。前日朝から24時間漬けていたゆで卵のピクルス、ゆで卵を漬ける前に同じ瓶で漬けていたオクラと小玉ねぎも。オクラは一晩、小玉ねぎは4日くらい漬けたかな。小玉ねぎは上下を落として皮をもう1枚むいて半割り、オクラはがくをそいで先を落として塩ずりしたもの。
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チャナマサラ、完成!
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ラッシーも『カレーのすべて』からのレシピ。ヨーグルトと水と砂糖を混ぜるだけ。レシピではミキサー推奨でしたが、ボウルと泡立て器でも問題なく出来ました。シェーカーがあると便利かもしれません。レシピの比率はヨーグルト1に水1.2でしたが、それだとちょっともったりした「飲むヨーグルト」みたいなものになるので、気持ち多めに水を入れて、今回はシャバシャバしたラッシーにしました。

このカレーの味ですが、本当に「日常的に食べるカレー」だと感じました。特に強烈なパンチがあるわけでもなく、全然辛くない、万人に優しいカレーという感じ。でも一口ごとに「おいしいね」「すごいね」「感動だね」とぽろぽろ言いながら食べました。こんなすごいレシピが無料で手に入って、そのままスパイスも注文できて家に届いてしまうなんて、インターネットすごい!

辛いのが好きな人にはやはりちょっと物足りないかと思うので、クミンと一緒にホールの唐辛子を1本か2本、スタータースパイスにして炒めるといいかも。私は次回そうしてみます。

ちょっと書いておくつもりだったのに全部書こうとしたらすごく長くなりました。とにかく一言でいうと「すごくおいしいからぜひ作ってみてください」ということです。あと「次へ進むサイン大事」!

カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック

カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック

読み物としても面白い。元記事のスパイスの配合がいかに洗練されている、絞り込まれたものかも分かります。
レビュー等見ると、どうやらカレー本は東京カリ~番長の『カレーの教科書』と本書がツートップのようですね。『カレーの教科書』は未読です。

[新版]私の保存食手帖 (ESSEの本)

[新版]私の保存食手帖 (ESSEの本)

ピクルス液の配合はこの本から。
私が使っているのは初版のほうですが、梅仕事や他の保存食づくりにも、大変重宝してます。


続編書きました!
kn.hatenablog.jp

中国で読む北欧留学記―『フィンランド語は猫の言葉』感想文

2月は毎日書くのが目標でしたが、色々あって頓挫し、ついには、ぱかっと一週間以上空いてしまいました。
そのあたりのことはまた次の機会に譲るとして、ブログを更新しなかったあいだにやっていたことのうちの一つで、今回のエントリをしたためたいと思います。

私たち夫婦は日本にいるころはずいぶん本を買ったものですが、そのほとんどは店頭での購入でした。「ずいぶん本を買ったものだ」とか偉そうに言っていますが、大半が積読なので、偉くもなんともありません。
中国に住みはじめてからは、本の調達をどうするか問題が…。アマゾンジャパンだと、書籍だけなら海外発送もしてもらえますし、hontoでも可能なのですが、いかんせん海外配送料は安くありません。できれば、なるべく低価格で手に入れたい…。
そんな時、出版社のWebサイトを定期的に見るのが趣味の夫が、見つけてくれました。

http://www.bookservice.jp/layout/bs/common/html/bargainbook/

このブックサービスというサイトは、もともと取次会社*1の一つが運営していた*2オンライン書店で、この「バーゲンブック」では、汚損ほかの訳アリで出版社へ返品できなくなった(であろう)書籍が定価の半額くらいまで値引いて販売されています。
しかも、見つけたのがちょうど年末の謝恩価格セールをやっていた時期で、通常より点数が多くなっていたバーゲンブックの中に夫が欲しい本があるというので、私もついでに何か買ってもらおうかと見たところ、なんと、ずっと読みたかった本が出ているではありませんか!

フィンランド語は猫の言葉

フィンランド語は猫の言葉

「語学エッセイ」なるジャンル分けをしていいものかどうか分かりませんが、私はそのようなものを読むのが好きで、これだけでまた一つエントリを書けてしまうのですが、その中でも黒田龍之助先生の書かれるものはよく買って読んでいます…と言うとまた偉そうですが、何しろ刊行点数が多いのです。

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

はじめての言語学 (講談社現代新書)

はじめての言語学 (講談社現代新書)


その黒田先生のエッセイのどれかで(手元になく思い出せない…すみません)、この、およそ40年前の女子学生によるフィンランド留学記のことを知りました。『フィンランド語は猫の言葉』、もうタイトルからしてかなり魅力的だと思ってしまうのは、私が猫好きだからでしょうか。いや、それだけではないはずです。

ずっと読んでみたいと思っているものの書店に行く時には忘れていたり、はたまた覚えているときに行った書店には在庫がなかったり、そんな本が誰にでも一冊や二冊あると思いますが、私にとって『フィンランド語は猫の言葉』もそのような類の本でした。
それが今、こうして思い出せた上に、謝恩セールで半額とな!フィンランド留学の本を中国留学中に読むというわけわからなさもなんだか面白いかも、ということで注文することに。

ちなみに、配送料をケチったのだったか、そもそも国内配送のみだったのか、ちょっと失念してしまいましたが、ともかく配送先は私の実家に指定して、この前の春節に両親が持ってきてくれました。せこい。

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著者の稲垣美晴さんがフィンランドヘルシンキに滞在していたのは1970年代末の合計約三年間で、本書では食文化の違いや現地の人々との交流などといった滞在記・旅行記の基本要素はしっかり押さえながら、そこにとどまらずフィンランド語の特徴やヘルシンキ大学での講義の内容(フィンランド語の音声学から、方言や古語にいたるまで!)にも言及し、しかもつとめて明るいタッチで書かれているので(謎の腹痛に苦しんだことや、冬の間の尋常じゃない寒さや一ヶ月以上にわたる太陽が全く出ない期間のことさえも!)、最後までとても楽しく読み終えました。
夏の間の太陽が沈まない「白夜」は知っていましたが、その逆もあるとは…。確かに、白夜があるということは、逆もあって当たり前なのですが思い至りませんでした。想像するだにつらいですが、彼女は「東京と違って、ヘルシンキは真っ暗!」と、どこか楽しげなんですよね。

帰国する少し前、著者は周囲から勧められてフィンランド語の作文コンクールに応募します。その内容から、私がこの本で一番好きな個所を一部抜粋。

フィンランドは物価の高い国。でも私はフィンランド語を無料で使うことができる。フィンランド語を使ったからといって、税金を納める必要はない。言葉はすべての人への贈り物だ。もし今誰かに、フィンランド語は難しいかときかれたら、
「いいえ。ゲームのように楽しいわ。だって文法が十分に複雑なんですもの」
と答えるだろう。

とても感動したので、Wechatで中国の友人にも紹介しました。(拙訳)

芬兰的物价很贵,可是我可以免费用芬兰语。我们不用交税为芬兰语。语言是给所有人的礼物。如果谁问我芬兰语难不难,我就能回答:
不难,很好玩得像游戏。因为那的语法差不多复杂。

ちなみに、読後ちょっとフィンランド語に触ってみようかなと思いましたが、東外大にも阪大にも専攻がないようで、それらのオンラインコンテンツにもなく、今のところDuolingoにもなかったです。残念。
kn.hatenablog.jp

http://how-to-learn-any-language.com/e/languages/finnish.html
これによると、フィンランド語話者はおよそ500万人強、そのほとんどは初歩的な英語ができ、優れた英語話者も多いので、言語としての必要性はあまり高くない、とのことです。そ、そんな…さみしい…。

かもめ食堂」、アルヴァ・アアルトmarimekkoなど、女子受けするキーワードで彩られがちなフィンランドですが、Twitter駐日フィンランド大使館さん @FinEmbTokyo のつぶやきなどでも、フィンランドフィンランド語のユニークさはずいぶん広く知られるようになったと思います。そしてそのずっと前に、こうして異文化と外国語を楽しんでいた先輩がいらっしゃることはとても痛快で、素敵なことです。

かもめ食堂 [DVD]

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シネマ食堂

シネマ食堂

かもめ食堂に登場したシナモンロール、一時期しょっちゅう作ってました。

*1:出版小売業界における問屋のようなポジション

*2:現在は楽天による

【中国の旧正月】あの「竹葉青酒」を飲んだ!!

旧正月三日目です。いまだに知人のお宅でのんびりさせてもらっています。

 

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昨日はこのお家の母方のおばあちゃん宅にお邪魔して、親戚のみなさん(円卓3個分、30人前後)と一緒にご飯を食べました。子供五人のそれぞれの世帯が一堂に会するために、おばあちゃんの家には離れ(プレハブ?)の円卓だけがある家屋があるんですよ。田舎だからできるのかな。周りは見事に畑!です。

 

ちなみにこういう時、昔の風景だと女衆がみんなの分のご飯をわーっと作るのでしょうが、おばあちゃんの家にはなんと、出張シェフが来ていました!

 

シェフは20才の若いお兄さんでしたが、ほぼ一人で全ての料理を作っていました。「お正月にあくせく家事をしたくないから」とはおばあちゃんの談。つねづね、中国の人は煩雑な作業を積極的にアウトソーシングするなあと感じます。現実主義というか、こういうところ、好きです。

 

そして今日は父方の親戚のみなさんとご飯を食べました。昨日と同じ円卓3個分ですが、今日は一周り大きな円卓で、のべ50人ほど。近くのレストランの2階をほぼ貸切っての食事です。小さい子供連れも多くてにぎやかでした。(若いお父さんたちは、一人っ子政策の撤廃をめぐってもう一人子供をもうけるか否か、議論していました)

 

お酒はあくまで飲みたい人が飲むという感じでそこまで強制はされませんが、乾杯のポーズとそのたびに唇を湿らす程度のコミュニケーションは必要です。おばあちゃんの家では真っ赤な瓶に入った陳酒(古酒)を、そして今日は「竹葉青酒」というお酒をいただきました。

 

竹葉清酒とは

竹葉青酒とは中国古来より伝統の名酒であり、その歴史は南北朝時代にまでさかのぼる。爽やかかつ甘美な味わい、そして健康増進にきわめて効果的ということで、唐~宋の時代から盛んに飲まれるようになった。

(「竹叶青酒_百度百科より翻訳して引用)

 

日本での中国酒としての知名度はそこまで高くはないかもしれませんが、私はこのお酒を知っていました。ただし、飲んだことはなく、小説で読んだだけなのです。 

酒仙 (新潮文庫)

酒仙 (新潮文庫)

 

 

羽化登仙した酔っ払い、没落したお金持ちの主人公が美酒佳肴に舌鼓を打ちつつ、後半は美酒を守るために悪の酒飲みと戦うという、何を言ってるのか分からないだろうがあらすじとしてはたぶん間違ってない、そんなファンタジーグルメ教養小説、それが『酒仙』なのですが、この中で主人公が崑崙山の仙人から竹の葉の露のような酒(このあたりはちょっと記憶があいまい)を飲ませてもらう場面があります。それがもうほんとうに美味しそうで!

 

小説とちがい、本当の竹葉青酒はリキュール(白酒)に様々なスパイスや竹の葉で味と香りをつけたものです。やはり、白酒がベースとあって、さすがにごくごく飲むわけにはいきません。それでもほんのり甘く、竹の葉のよい香りと白酒の苦み、プラス清涼感が中華料理によく合ってとても美味しかったです。今日私が飲んだブランドのものはアルコール分38度、これでも低い方だそうで(高いものは45度あるとか)、ちびちび飲んでいてもさすがに限度がありましたが、さきほどこれを書くためにバイドゥを見ていて判明した衝撃の事実。ちょうど、私が今日飲んだブランドの画像があるじゃないかとよく見てみると…(画像はバイドゥ百科から拝借したものです)

 

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「水割りかロックで飲むとより美味しいよ」みたいな文言があるではないですか。

えっ、みんなストレートで飲んでたんだけど……。

 

ちなみにバイドゥ百科にはライムジュースやレモンソーダで割ったものなど、いくつかのカクテルの作り方も紹介されています。次はぜひ、ロックで飲んでみたいと思います。

魅惑のエスペラント語

恥ずかしながら、昨年末のHSK対策を始めたあたりから、Duolingoを放置していました

 

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放置する直前まで取り組んでいたのは、フランス語。

ちなみに、その他に手を出しているのは、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、オランダ語アイルランド語。まあ、イタリア語とドイツ語以外は最初の1課をやってほったらかしなのですが…。

 

ゆうべ、思い立って、恐る恐る再開しました。フランス語とイタリア語をトレーニングモードで一回ずつ。

思ったより忘れていなくて一安心…。Duolingoの学習項目は選択問題メインで、似た問題が反復的に出てきますこれは、うろ覚えや、放置からの再開にも優しい設計なのかもしれません。なんという、語学ジプシーの生態を良く分かっていらっしゃる仕組みであることか!

 

久しぶりに見てみると、なんだか学べる言語が増えているような気がしました。

ちなみに、今のところ、英語で学ぶことができる言語は以下の通りです。

※「英語で学ぶ(for English speaker)言っても「問題文が英語で書いてある」に過ぎないので、この点でためらっておられる方は一度ためしにやってみることをオススメします!私が今までDuolingo関連エントリいつも補足しておこうと思いつつできなかった点です

 

そして、以下の言語が開発中。

 

最後のクリンゴン語は「スタートレック」内の宇宙言語だそうです。遊び心あるなー、と思いましたが、このクリンゴン語言語学者がきちんと言語らしさを追及して作ったものだとか。だから系統立ててDuolingoでも学習できるということなのでしょうか。いわば立派な人工語ですね。

 

そして、上記の中にはクリンゴン語以外にももう一つ、人工語があります。エスペラント語です。

 

ダーリンは外国人』のトニー・ラズロさんが自著で激しくオススメされていたのをちょっと思い出して、試しにちょっとやってみたのですが、これ、本当に面白いです!おすすめです!

 

というわけで突然ですが、

エスペラント語学習がオススメな5つの理由

1.文字が簡単

文字が難しいというのは語学学習の最大の壁です。タイ語のように同じ音でも単語によって別の文字を宛てるように決まっているものもあります。エスペラント語は英語と同じアルファベットを使います。ウムラウトのような記号も使いますが、一から全ての文字を覚えなくていいのは何よりです。

2.文法が簡単

基本の第1課(3コマ)をやっただけですが、ラテン語の流れを正統に汲んだ文法構造になっています。のみならず、不定冠詞がいらないし、どうやら名詞の性も無さそうですこれは文法を覚える手間が半分になったと言ってよいでしょう。

3.語彙が簡単

文法同様、単語もラテン語派の諸語と似ていますので、それらの学習経験者であれば、基本動詞を初見で予測することもできます。ちょっとした天才気分を味わえます。

4.発音も難しくない

ドイツ語のようにjの文字にyの宛てられている点を除いてはほとんどローマ字読みですrもそんなに巻いてない…ような。

5.世界中に使用者がいる

エスペラント語協会は世界中にあるそうです。どの国の人とも友達になれる可能性があるということ!簡単な文章を書けるようになったら、lang-8に投稿してみようかなー。

 

というわけで、しばらくはぽちぽちやってみます。わーい。

 

英語にあきたら多言語を! ?ポリグロットの真実?

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エスペラント四週間

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