(最終更新日:2022/8/27)
家で動画を観る習慣のはじまり
2020年の春まではあまり家で動画を観る習慣がなかったのだが、コロナ禍から映画館へ行けなくなり、動画配信サービスを使う頻度が上がった。
ただ、当初は6インチのスマホで観ていたので、あまり集中すると目が疲れる。
「ながら見」でBGMにできるような既知の映画をもう一度再生することが多くなり、新しいコンテンツへは積極的には手を出していなかった。
状況が変わったのが今年の半ばのこと。
AmazonのプライムデーセールでFireを購入したのだ。
その後ノートPCも購入したことで出番は消えるかに思われたが、やっぱり持ち運び出来るというメリットは大きくて、今もなんだかんだ毎日使っている。
「とりあえず観てみる」へのハードルの低下
私はあまり連続視聴するコンテンツを完走できなくて、ドラマでも何でもすぐ途中で放置してしまう。
もしくは振り落とされてしまう。
アニメに関して言えば、たとえ2時間で完結する映画であっても今まで観たことがあるものはかなり少ない。
2020年時点で最後に観たアニメは「響け!ユーフォニアム」かまどマギのどちらかで、それだって日本語コンテンツに飢えていた中国留学時代(2015年頃)に視聴したのだった。
kn.hatenablog.jp
だけどFireを毎日使うようになって、ちょっとそのあたりへのハードルが下がったのか、割とどんなジャンルの動画でも軽率に再生ボタンを押してみることが増えた。
「最後まで読まなくていい権利」は読者の権利10ヶ条*1の一つだが、映像コンテンツにもそれは言える。
私たちにはコンテンツへ手を出す自由もスルーする自由もあるし、いったん手を出したものを放棄する自由もある。
合わなかったからと途中で観るのをやめても、誰にも怒られないし怒られる筋合いもない。
映画を倍速でどうのこうのしたり、あらすじだけ読んで満足するのはけしからんというのにしても、じっさい好きにすればいいのだ。
人の持てる時間をどう使おうが、その人の勝手なのだから。
(告白するが、私も6~7割の作品はプロットを知れば満足してしまうので「作品名 ネタバレ」で検索することがある)
2021年に観て面白かった映像コンテンツ
新作・旧作にかかわらず列挙した。
1.PUIPUIモルカー
Fire購入後、最初に観た連続テレビアニメがこれだった。
1話あたりの時間が短いのでちょっと観てみるか、という気になったのだが、面白かわいさにすっかりハマった。
シロモが不憫かわいい2話と6話、ストーリーが楽しい5話、10話、11話が特にお気に入り。
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2.ゴールデンカムイ
原作マンガにがっつりハマった延長で手を出した(2期まで)。
kn.hatenablog.jp
絵は粗いし、原作の醍醐味である大脱線や大風呂敷がそっくりそのまま楽しめないのは確かに残念ではある。
しかし、極力流れを壊さないように(かつ色々なものに抵触しないように)12話1クールの放送枠に落とし込む技術は相当なものだとおもう。
本作を観てあらためて、週刊連載漫画からTVアニメへというのもアダプテーションの一形態なのだな、と思った。
3.かげきしょうじょ!
アマプラのホーム画面によく出てくるので軽率に観はじめ、一週間ほどで第一期完走。
最初さらさちゃんのことをルフィ型の破天荒天然タイプの主人公なんだと思って、あまり好きになれなかった。
しかし、回を重ねるにつけ明らかになったのは「登場人物たちはみなこの物語の舞台に上がった時点で『選ばれし乙女*2』だということ」だ。
つまり何らかの才能があることは大前提で、なおかつ才能だけあってもだめなのであった。
その厳しさ、熱さに、思わず全員を応援したくなる。
ただし視聴の際は下記の点に留意されたし。
しかし性被害の描写は来ると分かってても気持ち悪かったしキツかった。女子が酷い目に合うのを見るのもしんどいけど、キモオタさんが女子の友情の当て馬みたいな扱いなのも不憫でもやもやする。やはり私みたいなのは女の園より金カムでマッチョどものヌードを見ている方が性に合っているのか…。
— knyg (@tnhby) 2021年10月13日
補足すると、ツイート中に「キモオタさん」と書いているのは、作中でステレオタイプなオタク容姿の男性をキラキラ女子(主人公)が直接そのように呼ぶシーンが(ギャグ文脈で)あるからです。
歌劇団がテーマのアニメなのだから、そりゃ全体的な世界観もある程度ルッキズムを肯定してしかるべきなのだろう。
でも、愛ちゃんの幼少期のつらいエピソード(性被害)は悲しいつらい!それと同時に、もさい男性をキモオタと呼んで笑いを取るのはOK!というのはさすがに何なの?と眉をひそめた。もやもや。
原作マンガは結構ストーリーが進んでいそうで、気になってます。二期まだかな!
4.映像研には手を出すな!
これも軽率に観はじめた。そして実は第3話まで観て止まっている。
それは単純に私の経験値が低いからであって、アニメにあまり親しんでこなかった身には情報量があまりに多いので、咀嚼しながら少しずつと思っているのだった。
げんに3話を観たあとで他のアニメを観ると、「ははあ、こうやって作画の省エネをおこなっているのね」と勉強になる。
脳のキャパに余裕があるときに、徐々に続きを観たい。
5.ダンベル何キロ持てる?
元々原作を数巻読んで好きだったので、アマプラのホーム画面で見つけてこれも軽率に。
まず、声がみんなすごく合ってる!本当にイメージ通り。
ひびきちゃんがめちゃ可愛いし、ギャグも原作同等かそれ以上に面白い!
女の子キャラそれぞれの違う魅力が存分に発揮されている。
音楽も全体的に(SE含め)好き。オープニングの曲が特に好き。
こういう「主題歌!!」って感じのテーマソングがあるとアガる。
金カムと並行してくらいのタイミングで観ていたので(比較的)絵がきれいだなーと思っていたけど、「映像研」で説明されていた省略の技法がたくさん使われていて合点がいった。
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原作も面白いし筋トレの知識も増える。けっこう男性向け描写(女性の身体のパーツを性的に強調したり)が多いので、苦手な方は注意。
私はこういう健康的なカラッとしたお色気描写は好きなので、楽しめました。
6.スーパーカブ
これもアマプラで。普通自動車運転免許すら持ってないしバイクにもカブにも乗る予定は今のところないけど、今まで一度も行ったことのない北関東(舞台は山梨県北杜市)の地理や生活を垣間見れて面白かった。
風景描写がとてもきれいだし、ちょっと非現実的な設定なのもいい。
福岡市内が舞台だとまず成立しないタイプの物語(すぐ地下鉄か西鉄バスに乗っちゃうから)。
北杜市のふるさと納税をちょっと真面目に検討しかけた。
だって金精軒もシャトレーゼも選べるんだもの。
原作はライトノベルのようで、大学生編に続くみたい。二期あるかな~?
7.ひつじが好き
アマプラはわりと動物ドキュメンタリーが充実している。たとえば密着! ネコの一週間 (吹替版)なども、大人が真面目な研究を頑張る系で大好きだが*3、これは日本各地の牧場にいるひつじの生活を追っていて面白かった。なんとなくひつじ=北海道と思っていたけど、意外と他の地域にもいた。毛刈りのシーンは気持ちよくてずっと見ていられる。
ニッターは高確率でひつじ好きだと思うので、ニッターにもおすすめです。
8.みんなで筋肉体操
アマプラのNHKオンデマンドは全部有料かと思いきやそうでもなくて、これは無料で1シーズン分を視聴できた。テレビがないので、ようやくTwitterで騒がれていた筋肉体操を把握。
テレビ体操のようなゆるいものかと思っていたら、内容はずっとハードで、しっかり汗をかくかんじ。
好きなフレーズは「浅いスクワットは浅はかなスクワット」「頑張れなくなったら、超頑張ればいいじゃない!」です。
9.ほえる犬は噛まない
これはGYAO!の無料期間中に観たが、今はAmazonでもプライム特典入りしてる。映画の感想はfilmarksに書いたが、GYAO!はとかく頻繁に広告が入る。
でも実際ぶつ切りにされても面白い映画は面白く楽しめるなってことが、本作の視聴でわかった。
なので時間がないときは小分けに観てもいいやって思えるようになって、映画へのハードルがまたひとつ下がった。
言うほどそれから観てないけど。
10.のがちゃんねる
私がこの一年でもっとも多く視聴した動画コンテンツ。
夜ごはんのあと「今日はどれにしようかな」と選んでその日のコンディションとか忙しさに合わせて決めてやって、プロテイン飲んで、というのがルーティン化しつつある。
未体験の方はとりあえずこの5分のをやってみて、できなかったら2分からやり直し、出来たら他の動画もってやってみるといいと思います。
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長くなりましたが以上です。